「介護施設を運営しているが、人手不足に悩んでいる」
「外国人の採用を検討している。フィリピン人の特定技能はどうだろうか」
「フィリピンの特定技能人材の採用方法について知りたい」
このようにお悩みの介護施設経営者・人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。。最近では、人材不足をカバーするために外国人を採用する施設も増えています。
そこで、フィリピンの特定技能人材の採用について詳しく解説していきます。
【外国人介護士のインタビュー動画を無料公開中!】
スタッフプラスなら送り出し機関と提携しているので、優秀&即戦力の特定技能外国人の採用が可能です。
⇒公式サイトにアクセスして特定技能外国人の資料を無料でダウンロード
目次
フィリピンの特定技能人材の特徴は?
フィリピンの特定技能人材にはどのような特徴があるのでしょうか。フィリピン人の国民性などから、その特徴をいくつかご紹介します。
世界有数の出稼ぎ国家
フィリピンは世界でも有数の出稼ぎ国家ともいわれています。英語とフィリピン語が公用語となっているため「英語圏」で働く人が多くいます。最近では、日本より給与が高いことを理由に、他国の「英語圏」へ出稼ぎへ行くという傾向が強まっています。日本の介護業界でフィリピン人就労者が少ない原因のひとつでもあります。
明るくフレンドリーな国民性
フィリピンは東南アジアの南側に位置しています。常に温かい気候の影響もあり、フィリピン人は陽気でフレンドリーな人が多い国です。通りすがりの見ず知らずの人とも気さくにコミュニケーションを取れるので、介護における利用者とのコミュニケーションも心配ないでしょう。
家族を大切にする
フィリピン人は、家族と一緒に過ごす時間を大切にします。もし家族に何かあった時は仕事を休むことが普通です。そのため、日本人スタッフが家族の予定や急用を理由に休んだり、遅刻をしても寛容に接してくれます。
若くホスピタリティにあふれる
フィリピンの全国民の平均年齢は24.3歳と若いです。日本は平均48.9歳(2020年時点)とフィリピンの2倍差があります。加えて15~65歳の生産年齢人口が多く、同人口が高い比率となる「人口ボーナス期」は、2091年まで続くといわれています。
また、他人へのホスピタリティ精神もとても高いです。家族や仲間を助けるためなら苦労をいとわない傾向にあります。
フィリピン人の受け入れで必要な準備
ここでは、フィリピンの特定技能人材を受け入れる際に必要な準備をお伝えします。準備は大きく分けて次の2つです。
POLOへの申請準備
1つ目は、POLOへの申請準備です。POLOとは、駐日フィリピン共和国大使館海外労働事務所(Philippines Overseas Labor Office)のことで、ここで雇用主としての採用許可をもらう必要があります。
POLOは各国に拠点(日本は東京、大阪に)があります。POLOの認可を受けたら、POEA(フィリピン海外雇用庁(Philippine Overseas Employment Administration)に書類を送り、受理されることでフィリピン人の募集活動ができるようになります。
ただし、POLO(特にPOLO TOKYO)は審査が厳しく、受理されることは非常に難しいです。POLOの審査についての詳細は後ほどお伝えします。
宗教や国民性への理解
2つ目は、宗教や国民性への理解です。フィリピン国民は、その多くがカトリックであるため、仏教が大多数を占める日本とは価値観が異なる場合が多いです。また寛容でフレンドリーな性格の人が多く、人前で怒られることに慣れていません。
そのため、フィリピン人スタッフの教育や指示出しは優しく接するようにしましょう。前述のように、フィリピン人は家族を大切にするため、家族の予定で仕事を休む場合もあることを理解しておきましょう。
フィリピン人の特定技能を採用する流れ
フィリピン人の特定技能人材の採用フローをお伝えします。採用時、POLOで書類審査や面接を受けることになりますが、審査は難しい上に、書類はすべて英文で書かなければなりません。フィリピン人の雇用がかなりハードルが高いことを前提に、以下の採用フローを参照ください。
POEA認定の現地の送り出し機関と契約する
企業や事業者は、まずフィリピン現地の送り出し機関(PMR)と契約します。ここでの送り出し機関は、先ほどお伝えしたPOEAに認定された機関でなくてはなりません。送り出し機関のリストは、POEAの公式Webサイトに掲載されています。
フィリピン人材と契約を結ぶ
提出した書類がPOLOからPOEAに移され、再度審査を受けます。最終的にPOEAの審査に通過して、はれてフィリピン人と雇用契約を結ぶことができます。
特定技能ビザを取得する
この段階でようやく特定技能ビザの申請ができるようになります。ただし、すでに日本にいるフィリピン人を受け入れる場合と、フィリピン現地から新たに受け入れる場合でフローが異なるので注意が必要です。
・すでに日本にいる人材を受け入れる場合:在留資格変更許可申請を行う。詳細はこちらをご参照ください。
・フィリピンから新たに受け入れる場合:在留資格認定証明書交付申請、ビザの申請、OEC(海外雇用許可証 Overseas Employment Certificate)の人材などが必要
以下の記事では海外にいる人材と日本国内にいる人材によってどのように手続きが変わるのかを詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
就労を開始する
特定技能ビザを取得できたら就労開始です。一般的にはビザ取得後に就労を始めますが、POLOの場合は先に就労をスタートさせて後から申請を出すことも可能です。しかし、申請に通らなければ強制的に退職しなければならないため注意が必要です。
POLOの審査書類を記入し、提出する
入社後POLOの審査書類を提出します。書類の準備が整ったら、POLO東京または在大阪フィリピン共和国総領事館労働部門に提出します。
必要書類は以下のとおりです。
・申請書
・給与明細
・求人票
・雇用契約書
・登記簿謄本
・職務内容
・会社情報
・代表者のパスポートのコピー
*登記簿謄本などの公的書類も英語版が必要
日本語の書類の場合、すべて英訳文が必要となります。書類の量が多いので、見落としがないように注意しましょう。
POLOと面接を行う
書類審査後、POLO側と事業者が面接を行います。一般的には企業の社長もしくは副社長が面接を受けます。「英語」で雇用の目的や事業内容について聞かれます。
また、POLOの審査は難しく、POLO東京の審査はほぼ通らないといわれています。そのため、POLO東京の管轄にある介護施設は、基本的にフィリピン人を雇用できないのが現状のようです。
フィリピンの基本情報
フィリピンは7,641もの島が集まる国で、日本の約8割程の国土を持っています。マレー系民族が主で中国系、スペイン系および少数民族が住んでいます。
首都:マニラ
人口:1億903万5,343人(2020年フィリピン国勢調査)
言語:英語およびフィリピノ語
参照:外務省|フィリピン共和国
【まとめ】フィリピン人は優秀だが、雇用が難しい
明るくフレンドリーでコミュニケーション能力に長けているフィリピン人は介護職として魅力的な人材といえます。しかし、POLOの審査が通りにくいため雇用が難しい現状があります。
スタッフプラスでは母音が日本語に近く、日本語が聞き取りやすいインドネシア人の紹介をしています。日本語と日本の介護について950時間以上学んだクオリティの高い人材を厳選していますので、特定技能を検討されている方はぜひ無料の資料をご確認ください。