
「介護施設を運営しているが、人材不足に悩まされている」
「自社求人では全く人が集まらないので、人材派遣会社の利用を考え始めた」
「ネット上によくある”派遣会社ランキング”は信用できるのだろうか」
本記事は、自社求人を出しているものの応募が集まらず、人材不足にお悩みの介護施設経営者・人事担当者の方に向けて執筆しました。介護業界全体では人材不足が慢性化しており、供給に対して需要が大きく上回っています。
そこで選択肢のひとつに挙がるのが「人材派遣会社」です。ただ、派遣会社の利用にあたって、実態はどうなのか、安易に利用して良いものなのか不安に思う方がほとんどでしょう。この記事では、人材派遣会社の特徴やメリット・デメリット、選び方について詳しくお伝えします。
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目次
介護士の派遣会社の特徴
介護における人材派遣会社の特徴は、雇用主が派遣会社になることです。介護士が派遣会社と契約を結び、派遣会社が介護施設など派遣先から依頼を受ける仕組みとなっています。
派遣会社は、派遣先のニーズに合った介護士を送り、介護士は各施設で就労します。なお雇用期間は、法律によって「31日以上3年未満」に定められています。雇用期間の終了後1年間は、当介護士は同じ施設で、派遣として働くことができません。
介護士の派遣会社のメリット・デメリット

介護施設が派遣会社を介して介護士を採用する際、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。本章で詳しく解説していきます。
メリット
- 自社の要望に合った人材を探してくれる
- 人件費が変動費になるためコストを抑えやすい
派遣会社を利用すれば、自社で採用活動をせずに済みます。派遣会社は、登録している人材の中から最適な人材を選んで派遣します。介護施設としては、人材採用に関するリソース負担が大きく軽減されるため、忙しい介護現場にとってはとても楽です。
また多くの場合、派遣スタッフに対して丁寧なヒアリングを行っています。そのため、「イメージと違った」「自分には合わなかった」などミスマッチ防止にもつながります。
デメリット
- 正規社員と比べて思い入れが浅い
- 給与の違いなどから不和が生まれやすい
派遣社員は、どんなに長くても3年未満しか同じ施設で働けません。そのため、長く勤めている正規社員と比べて、施設や入居者に対する思い入れが浅くなりやすいのがデメリットです。また正規社員と比べて給与も低くなりやすいため、待遇の違いなどから不和が生まれて働きにくいと感じ、退職してしまう人もいます。
派遣会社の選び方
介護施設や事業所が派遣会社を選ぶ際、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。実際に派遣会社を利用する際に特に意識すべきポイントをいくつかお伝えします。
介護業界について詳しい
介護業界に明るくない派遣会社に任せた場合、施設側の要望や意見がうまく伝わらず、コミュニケーションロスが生まれる可能性があります。そのため、普段から介護業界の人材派遣を積極的に行っていて、人材の配置基準や加算要件などにも理解のある派遣会社を選ぶことが大切です。
実績がある
派遣会社の派遣実績もあらかじめチェックしておきましょう。これまで何人派遣してきたか、どのような人物を派遣してきたかなど、実績が豊富かつ、ホームページなどで実績を公開している会社の方が信頼できます。
自社に合った人材の派遣実績がある場合、スムーズな対応が期待できるでしょう。また、人材派遣会社の登録者数も重要です。登録している求職者が多い方が、派遣できる人材の幅も広がります。
費用対効果が高いか
複数の派遣会社を比較することも大切ですが、各派遣会社の対応範囲やサポート内容についても必ず確認しましょう。ただ適切な人材を派遣するだけでなく、派遣後のスタッフのアフターフォローや、担当者同士の連絡、連携ができるかも重要なポイントです。
費用面からサービス内容、アフターフォローなどを統合して、自社にとって費用対効果が高いかどうかを判断しましょう。
介護派遣会社ランキングはあてになる?

インターネット上には「介護派遣会社ランキング」など、派遣会社を順位づけした記事が多く見受けられます。たしかに参考にはなるものの、ランキングサイトの情報を鵜呑みにするのは危険です。ランキング1位だからといって自社に合っているとは限りません。
そのため、ランキングを窓口にした上で、1社ずつしっかりとリサーチすることが大切です。ランキングが広告になっているケースもあるため、運営元がどこなのか、何を根拠にランキング付けしているのかなどが明確に記載されているかを確認しましょう。
さらに、以下の関連記事では、国内におけるその他の採用方法について解説しています。
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人材不足に悩んだら「外国人採用」がおすすめ
人材派遣会社にはメリットがある反面、思い入れが浅かったり、給与のことで不和が起こる可能性があるなどデメリットもあります。
現時点で人材不足に悩んでいる施設は、外国人の採用がおすすめです。国内から「海外」に目を向ければ就労可能な人材の母数が大きく広がり、かつ介護や日本語について深く学んできた人材もいます。ぜひご検討ください。

