介護現場で活きるマネジメント力とは?必要スキルと向上させる方法

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介護現場で活きるマネジメント力とは?必要スキルと向上させる方法

介護現場では無資格者、有資格者、未経験者から経験年数が長い方などさまざまな職員が働いているため、現場の統率力が必要となります。そのため職員のスキルや経験などを見極めて、適材適所に人材を配置するマネジメント能力のある人材が欠かせません。

この記事では介護現場でのマネジメントの重要性から業務内容、求められるスキルまでを解説していきます。


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介護に必要なマネジメント力とは?

マネジメントとは組織の目標に向かって、人材やお金といった経営資源を管理する手法を指します。介護現場では、多様な専門職から、無資格者や有資格者、未経験者、経験年数が長い方などさまざまな人材が働いています。一般的な企業に比べ、多様な人材が働いているため、介護のマネジメントでは現場をまとめて率いるリーダーシップが求められます。たとえばスタッフの能力や知識などを見極め、適材適所に配置するマネジメントスキルが必要です。

現場のマネジメントがしっかり行われている事業所や施設では、従業員それぞれが、自分の力を発揮できます。さらにチームで同じ方向性を示し、利用者に合ったケアを行うことで、利用者の尊厳の保持と自立した生活の支援をもとにしたサービス提供につながります。さらに、介護サービスの質の向上を目指すことができます。

介護現場でのマネジメントの重要性

高齢化社会が進む日本ですが、介護現場ではいまだ人材不足の状態が続いています。限られた職員で質の高いサービスを提供するには、現場を統率するマネジメント能力が必要です。

また、人材を教育するという観点でも、マネジメント能力が運営の要になります。しかしながらマネジメントと一言でいっても、経験不足や教育の不十分さなどで、実際に適切なマネジメントができている施設や事業所は少ないのが現状です。

マネジメントに必要な能力やスキル

介護のマネジメント職には以下の能力やスキルが必要と考えられています。

  • 高度な介護専門知識・技術
  • 観察力や判断力
  • 業務遂行力
  • コーチング(教育・指導)スキル
  • コミュニケーションスキル
  • サービス・チーム改善推進力
  • 多職種連携力

これらは厚生労働省が示した、チームリーダーが担うべき3つの役割を果たすために重要なスキルや能力です。

【チームリーダーが担うべき3つの役割】

  • 高度な技術を有する介護の実践者としての役割
  • 介護技術の指導者としての役割
  • 介護職チーム内のサービスをマネジメントする役割

参考:介護人材の機能とキャリアパスについて|厚生労働省

介護のマネジメント職に必要な能力やスキルのうち、基盤となるのがコミュニケーションスキルです。現場の方針を伝えたり、従業員の意見を吸い上げたりする業務にはコミュニケーションスキルが深く関わっています。かつ職員を正しく評価する力も、チームの信頼関係を育むうえで重要です。

ほかにも人材を育てるために、コーチングスキルや管理能力が求められます。具体的にチームの目標を設定し、達成までのスケジュールを管理することで、従業員のモチベーションを保ちながらサービスの質向上が目指せます。

関連記事:介護リーダー(介護主任)の役割と仕事内容

介護現場におけるマネジメント業務の内容

介護現場のマネジメント職は、主に以下の業務を中心的に行います。

  • 介護計画の作成や見直し
  • 従業員の採用から教育・育成まで
  • 従業員の業務管理、指導
  • 従業員の相談対応
  • 連絡事項の伝達
  • 施設や事業所の運営業務
  • 利用者やその家族の相談対応
  • 勤務シフト表の作成
  • 介護記録などの帳票管理
  • 研修や行事の企画・実行
  • 研修の資料作成
  • 多職種・他部署とのやり取り
  • 採用業務
  • ボランティアや実習生の受け入れ
  • 外部業者の選定とやり取り
  • 物品管理
  • 収益管理
  • 業務内容や労働環境の整備

上記のようにマネジメント職が中心的に行う業務は多岐にわたります。現場で働く職員、提供するサービス、経営に関わる収益などを管理することが主な役割です。

マネジメント力・スキルを上げるには?

介護現場でマネジメント職として活躍するには、マネジメント力や必要なスキルをアップさせる努力が必要です。その方法について解説します。

介護に関する豊富な知識をつける

まず必要とされるのが、介護に関する豊富な知識です。介護計画の見直しや作成を中心的に行うためには、利用者の状況を把握し、適切なケアを提供する判断力が求められます。さらにリーダーとして、多職種と連携し、チームケアを推進するためにも、より専門的な知識や技術があることが望ましいと考えられます。

たとえば認知症ケアや終末期に行われるターミナルケア、障害を持つ方に対する介護など、さまざまな状況下で適切な指示や判断ができる幅広い知識を身につけることが重要です。知見を広げるために、外部研修やセミナーなどに参加する方法もあります。

スタッフ育成・指導力を上げる

マネジメント業務には、職員の教育や管理業務なども含まれます。質の高い介護サービスを利用者に提供するためにも、職員全体のスキルアップが必要です。自分が持つ知識や技術を正しく伝え、職員を育てる指導力が欠かせません。

さらに相手のモチベーションをコントロールする技術も、指導力の向上に役立ちます。小さなことでもできたことを褒める、適切でない対応をしたときには根拠を提示しながら指導を行うといったメリハリのある育成方法が、職員の成長を促します。指導力を上げるためには、普段から職員との関係づくりを大切にし、相手のことを観察する力や知識を養うことも重要です。

コミュニケーション能力を培う

マネジメント職は従業員から、利用者またはその家族までさまざまな人々とやり取りを行います。意思疎通をスムーズに行い、関係を築くためには、コミュニケーション能力の強化が重要です。

円滑なコミュニケーションにおいては、一方的な情報伝達ではなく、相手の話を聞く傾聴力も必要とされます。傾聴力を鍛えるには、会話の割合を「相手:自分=7:3」になるよう意識し、相手の話を聞くことを優先するトレーニング方法が有効です。普段のコミュニケーションの場では、意識して取り組んでみましょう。

リーダーシップを養う

介護現場をまとめるには、リーダーシップが欠かせません。リーダシップとは目標に向かって、組織を牽引していく力を指します。このスキルはもともと備わったセンスだけでなく、日々の意識や心がけで鍛えることができます。

まずリーダーシップを高めるために、行動力を身につけることが重要です。目標に向かって自ら実行する姿勢は、メンバーの行動を促します。今できることを後回しにしないなど、すぐに行動する意識を常日頃から持ちましょう。

決断力もリーダシップに欠かせない要素です。ただし意思決定は自分の感情ではなく、チームのメンバーが納得できるよう、根拠を持って判断しなければなりません。決断に必要な情報を普段から収集するようにしましょう。周りの意見を聞き、知識を蓄える習慣も、決断の精度を高めるために必要です。

マネジメント人材の育成に!介護福祉士向けキャリアアップ研修

マネジメント人材の育成には、以下のような介護福祉士向けのキャリアアップ研修も役立ちます。

研修名 主催 内容 受講方法
介護福祉士ファーストステップ研修 公益社団法人 日本介護福祉士会 小規模チームのリーダー養成を目的とした研修。
「ケア」「連携」「運営管理基礎」の3つの領域に分かれ、学習時間は200時間。
各都道府県の介護福祉士会で受講が可能。
認定介護福祉士養成研修 一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構 Ⅰ類とⅡ類に分かれ、認定介護福祉士に必要な知識やマネジメント力を身につけることができる。
総時間数は課題学習の時間も含め600時間。
受講には研修実施団体(介護福祉士会)への問い合わせが必要。
介護職員チームリーダー養成研修 公益社団法人日本介護福祉士会 チームリーダーが担うべき3つの役割を実践的に学べるプログラム。
集合研修、eラーニング、職場実践などで構成される。
各自治体で実施。

参考:介護福祉士ファーストステップ研修|公益社団法人 日本介護福祉士会認定介護福祉士養成研修について|一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構介護福祉士チームリーダー研修 ガイドライン|公益社団法人日本介護福祉士会

関連記事:介護士のキャリアアップ!無資格から目指す介護のプロフェッショナル

介護福祉士のキャリアアップには現場の体制が重要

厚生労働省では、一定のキャリアを積んだ介護福祉士が、介護現場のチームリーダーなることが望ましいとされています。チームリーダーを育成するには、現場で以下のようなキャリアアップ体制を整えることが重要です。

引用:介護人材の機能とキャリアパスについて|厚生労働省

キャリアアップの過程において、認知症ケアをはじめとした研修プログラムの導入や、教育体制などの環境整備が求められます。

さらにキャリアを積んだ介護福祉士は、ほかの介護職員に対する指導役としての役割を担う必要があります。その制度を現場に導入することで、人材の定着やサービスの質向上にもつながっていきます。

マネジメントを強化して介護サービスの質を高めよう

介護現場のマネジメントは、チームケアの確立や業務効率化を図る際に重要で、取り組んでいくことで介護サービスの質の向上にもつながっていきます。マネジメント業務は多岐にわたるため、コミュニケーション能力やリーダーシップなど能力やスキルを磨くことが重要です。

厚生労働省ではチームリーダーはキャリアを積んだ介護福祉士がなることが望ましいと示していますが、マネジメント職は職種に関わらず、介護福祉士以外でも志があれば担うことができます。マネジメント職を目指す方は必要な能力やスキルを正しく理解し、日々の業務で知識や技術を高めることを心がけていきましょう。

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