介護現場で求められるチームケアとは?介護職員3つの心得と事例を解説

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介護士として働いていると「チームケア」という言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。高齢者を支える介護現場では、介護職同士はもちろん、他職種との連携が重要となります。

こちらでは、介護職に必要なチームケアの心得とともに、現場における事例を解説していきます。


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チームケアとは?

チームケア

チームケアとは、医療と介護福祉の専門職が連携して病気の治療や介護にあたることを意味します。実際にチームケアにあたるスタッフは、介護士のほか、医師や看護師、理学療法士や介護支援専門員(ケアマネジャー)などです。

また、介護現場では、介護職員同士がチームを組み、24時間のサポート体制で365日利用者さんの生活を支援することをチームケアと呼ぶ場合もあります。

チームケアの目的

チームケアが求められる背景には、少子高齢化による介護の人員不足が影響しています。より少ない人数で多くの高齢者を支えるためには、さまざまな職種が連携しなくてはいけません。

介護福祉士だけでなく、医師や看護師がケアに携われば、要介護者の在宅生活も可能となります。訪問介護の現場では、利用者さんと地域をつなぐためのチームケアが必要となるでしょう。

高齢者が介護サービスを利用しながら住み慣れた地域で自分らしく生活するためにも、多職種によるチームケアは、今後さらに重要視されると考えられます。

チームケアのメリット

さまざまな専門職がケアに携われば、より多角的な視点で利用者さんの問題点を解決することができます。例えば、在宅介護の現場に医師や看護師が加わることにより、介護士は利用者さんの持病に対する理解を深め、緊急時にはチームでスムーズに対応することが可能となります。

利用者さんやご家族にとっても、より安心感を得ながら自立生活を送れるというメリットが生まれます。

介護職員に大切なことは?3つの心得

チームを構成する介護職員には、チームケアを成功させるうえでどのような力が求められるのでしょうか。介護職員に大切な3つの心得について確認していきましょう。

介護職員の役割を確認する

チームケアにあたるスタッフには、医療、看護、リハビリといったそれぞれの役割があります。介護職としては、利用者さんにどのようなケアを提供できるのか、求められる役割を確認することが大切です。

「高齢者の自立生活を支援する」という意思を持ってケアにあたれば、新たな課題を発見し、チーム内で共有することもできるでしょう。

各職種の専門性を理解する

それぞれの職種の専門性を理解しておけば、緊急時の対応に迷うこともありません。利用者さんのかかりつけ医やケアマネジャー、リハビリの担当スタッフはきちんと確認しておきましょう。

日頃から密に連絡を取り合えば、緊急時でもスムーズな連携が可能となります。

チームの情報共有を心がける

より良いケアを提供するためには、チームの情報共有が重要です。介護士にとっては些細な事と感じる場合でも、他の職種のスタッフにとっては重要な情報になり得る場合もあります。

利用者さんの変化を多職種と共有するよう心がけましょう。専門性が異なるさまざまな視点で変化を捉えることで、より利用者さんに必要なケアを検討していくことができます。

介護現場のチームケア3つの事例

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実際の介護現場では、どのようにチームケアが展開していくのでしょうか。ここからは、実際の介護現場で行われた3つの事例を紹介します。

事例1.認知症ケアにはチームで対応

介護施設に入所するBさんは、要介護度4の老人性認知症を患う女性です。陽気なときは他者に対する心づかいも見られるものの、不穏時には暴力行為が現れるほか、ベッドから転倒してしまうこともありました。

Bさんの不安感を取り除くため、チームスタッフは多角的な視点からケア内容を検討。食事の提供方法や体調不良時の対応を見直しながら、精神面でのアプローチを続けます。

結果、不穏時の暴力行為などは次第に軽減。多職種が連携し、施設が一体となってケアにあたることは「Bさんを理解したい」というスタッフの前向きな姿勢にもつながりました。

事例2.在宅介護を支えるチームケア

Aさんは脳梗塞発症後、右半身マヒのある男性です。歩行時には転倒の恐れもあるものの、「住み慣れた家で妻と一緒に暮らしたい」という希望がありました。

多職種の集まるサービス担当者会議では、「自分の足で歩きたい」というAさんの意思をくみ取り訪問リハビリの導入を検討。理学療法士が専門的な立場からリハビリを行うことで、歩行器での歩行が可能となります。

チームケアにあたる専門職がそれぞれの役割を理解しながら、広い視野を持って利用者さんの可能性を広げていった事例と言えるでしょう。

事例3.チームで寄り添う看取りケア

ユニットに入所するKさんは、脳梗塞発症後、食事が思うように摂取できない状態になります。経口摂取は諦めていたチーム内に新たな気付きが生まれたのは、液体を飲み込んだり、「お腹が空いた」と言ったりするKさんの姿でした。

Kさんの「生きたい」という意思を感じたチームは、ご家族と連携を取りながら提供できるケアを検討。身近な介護職が些細な変化を情報伝達することで、入居者さんの想いに寄り添ったケアが実現しました。

必要な情報はシートに記録し「見える化」したことが、チーム内の環境整備につながったとも言われています。

多職種のチームケアで利用者さんを支えよう

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多職種によるチームケアは、高齢者の自分らしい自立生活に欠かせないものです。提供されるケアは職員本位ではなく、利用者さんやご家族の想いをくみ取ったものでなくてはいけません。

介護職は、チームのなかでも利用者さんの身近な存在となる仕事。自分の役割を理解しながら、介護分野の専門職として利用者さんを支えていきましょう。

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