介護職で正社員になるには?夜勤の有無や仕事内容について紹介

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少子高齢化の影響もあり、介護職の正社員は募集が多いのが特徴です。経験者はもちろん、未経験でも応募できる施設も多く、「待遇の良い施設へ転職したい」「正社員になってキャリアアップしたい」という希望が叶いやすくなっています。

そこで本記事では、介護職で正社員として働く場合の仕事内容やメリット、日勤と夜勤の働き方や待遇の違いについて詳しく紹介します。

介護業界の求人事情

介護業界 求人事情

介護職の正社員を応募しようとするとき、気になるのが求人事情です。正社員の求人はどのような状況なのか、詳しく見ていきましょう。

求人が多く、未経験で正社員も目指せる

今日の高齢化社会で、介護の人材は慢性的に不足しています。そのため、介護職の求人は数多く、未経験から応募できる正社員の求人も少なくありません。

また、他の業種に比べ、高い年齢でも正社員として採用されやすい傾向があります。尚、近年では入社後のミスマッチを避けるために、正社員雇用を前提とした契約社員等の有期雇用からスタートするというケースも増えてきています。

資格取得が条件の職場もある

職場によっては、実務者研修の修了や介護福祉士などの資格を応募条件に指定している場合もあります。そのような場合は無資格者と比較して給与は高く設定されており、管理職への道も開けているのが特徴です。

より条件の良い職場を見つけたい場合は、資格の取得も視野に入れておくとよいでしょう。

介護の資格と仕事内容

介護の資格は複数あり、短期間で取得できるものもあります。転職前に取得しておけば、応募できる求人の幅も広がるでしょう。

主な資格は次の通りです。

  • 介護職員初任者研修:介護の基礎知識があることを証明できる入門資格
  • 介護福祉士実務者研修:介護職員初任者研修の上位にあたる資格。サービス提供責任者として働けるようになる
  • 介護福祉士:介護職唯一の国家資格であり、介護現場のリーダーとして働けるようになる
  • ケアマネージャー:利用者に合う介護サービスを提案するコーディネーターとしての役割をする

このうち、介護福祉士やケアマネージャーには次のような受験資格が定められています。

  • 介護福祉士:養成学校を卒業する、もしくは3年以上の介護経験があり介護福祉士実務者研修を修了している
  • ケアマネージャー:医師や看護師など特定の国家資格を持ち通算5年以上の実務経験がある、もしくは生活相談員や支援相談員といった対人援助業務に通算5年以上の従事期間がある

実務経験などの受験資格があるものは時間がかかりますが、介護職員初任者研修は最短1ヶ月で取得できます。正社員としてキャリアアップを目指す場合は、取得しておくとよいでしょう。

介護職正社員の仕事やメリットとは?

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介護職正社員の仕事はパート・アルバイトとは仕事内容が異なり、責任も重くなります。具体的な仕事内容やメリット・デメリットについて紹介します。

正社員が行なうこと

正社員とパート・アルバイトは、身体介護や生活援助といった介助の仕事をするという点で共通しています。正社員の場合はさらに仕事が増え、行事の企画運営や新人社員の教育、介護記録の整理、ケアプランの作成といった作業が加わります。

介助以外の事務作業が増えるというイメージを持つとよいでしょう。パート・アルバイトと比較して、現場の仕事から遠ざかる場合もあります。

パート・アルバイトとの違い

パート・アルバイトとは、介助以外の仕事の有無が異なります。パート・アルバイトは介助をメインに行いますが、正社員は施設の一員として介護業務を円滑に進めるための仕事を担います。

仕事には責任が伴い、クレームや問題が起きたときにも主体となって対応しなければなりません。

正社員のメリット・デメリット

正社員の場合、給与が高くなること、福利厚生が充実していることなどがメリットです。スキルアップしてマネージャーや管理職を目指す機会があり、それに伴って給与も上がります。

責任感が生まれ、仕事へのやりがいも高まるでしょう。また、長く安定して働けるため、人生設計も立てやすくなります。

一方、正社員の場合、パートのような勤務時間の柔軟性がありません。残業が多い、休みが取りにくいなどのデメリットがあります。

責任の重さがストレスになることもあるでしょう。

正社員で日勤のみの職場もある?

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介護の正社員というと、夜勤がつきものというイメージもあります。しかし、正社員で日勤のみの職場がないというわけではありません。

ここでは、日勤のみで働ける職場や、夜勤と日勤の違いについて紹介します。

日勤のみの施設もある

デイサービスやデイケア、入院施設がない病院などは夜勤自体がなく、正社員でも日勤のみで働けます。ただし、これら職場は人気が高く、既に人員が充足しているなど、経験者でも倍率が高いのが現状です。

求人募集が出てもすぐに締め切られてしまう場合も多いので、日勤のみを希望する場合は求人情報をこまめにチェックし、希望の求人を見つけたらすぐに応募できるように準備を整えておくとよいでしょう。夜勤は仕事がきついというイメージはありますが、給与が高くなるというメリットもあります。

労働基準法で決められた深夜割増賃金になるほか、施設によっては独自に手当を支給しているところも少なくありません。その点を重視して、夜勤のある施設を選ぶという人もいます。

夜勤と日勤の違いとは

夜勤がある場合の勤務形態は、2交代制と3交代制があります。2交代制は日勤が8時~17時、夜勤が16時~翌日10時といった時間帯が一般的です。

1回の夜勤が16時間以上になる施設が多く、その場合は基本的に翌日が休みになります。公休と合わせれば連休が取りやすくなるのがメリットです。

1日の法定労働時間である8時間を超えても大丈夫なのは、介護職の場合に変形労働制が採用されているからです。1週間当たりの労働時間が40時間以内であれば、1日の法定労働時間を超えて労働ができる仕組みになっています。

3交代制勤務は日勤、準夜勤、深夜勤の3つに分かれて働きます。日勤は6時~15時あたり、夜勤は夕方から深夜まで、深夜勤は深夜帯をメインとした勤務時間です。

2交代制勤務と異なり、夜勤の場合も1回の勤務は8時間と決められています。2交代制勤務よりも勤務時間は短いものの、働く時間は変則的になるでしょう。

勤務の開始や終了時間は施設ごとに異なるため、夜勤のある施設を選ぶ場合は、勤務時間や勤務形態も確認しておいてください。夜勤の仕事は、利用者の就寝前後のケア、夜間の介助、起床時の手伝いなどが主な内容です。

仕事に入るタイミングで、日勤の職員から利用者の体調や心身状態などについて引き継ぎを行います。退勤時は出勤してきた日勤の職員に引き継ぎを行い、記録の整理をして退勤するというのが一連の流れです。

介護職の正社員は夜勤も視野に入れて探してみよう

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介護職は人手不足で求人が多く、未経験からでも正社員を目指しやすいといった特徴があります。これまで「夜勤」を経験したことが無い方の場合、「日勤のみ」の働き方を希望する方も多いのですが、日勤のみの職場は非常に人気が高く、経験者の方が採用されやすいといった状況です。

今日ご紹介したように、夜勤に入ると割増賃金や手当など、給与が高いというメリットがあります。また、夜勤ができる人材を確保するため、待遇アップや働きやすい職場づくりを積極的に行なっている施設も少なくありません。

これから介護職の正社員を目指す方は、夜勤も視野に入れて探してみると、選択肢の幅が広がり理想の職場に出会えるでしょう。

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