未経験・無資格でも介護求人に応募できる?初めての介護転職の不安を解決

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未経験・無資格でも介護求人に応募できる?初めての介護転職の不安を解決

介護職に興味はあっても、専門知識が必要になるイメージがあり、未経験でも求人に応募できるのか、転職できてもきちんと働けるのか不安になってしまう方も少なくありません。これから介護業界に挑戦してみたいけれど不安が強い、そんな方のために未経験や無資格での介護職への転職について詳しくお伝えします。

介護職は未経験・無資格からのチャレンジが可能!!

介護職は専門的な知識や技術が必要になるため、未経験や無資格であることを気にして介護職への就職をためらってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実際の介護職では未経験や無資格でも応募できる求人も多く、入職後に研修などで必要な知識や技術を学ぶことが可能です。

株式会社ニッソーネットが2018年に実施した調査では、中途採用で重視するポイントとして「人柄」を挙げている事業者が63.7%と半数を超えています。介護経験や資格の有無を重視する事業者もありますが、どちらも10%と少数です。そのため、未経験や無資格であっても就職には不利になりません。働きたい気持ちがあるなら積極的に挑戦してみましょう。

ただし、未経験から誰でも採用されるということではありません。
未経験の場合は「土日祝もしっかり勤務できる」「仕事に慣れたら夜勤もできる」といった、積極的に仕事に取り組める方が求められます。

未経験・無資格でも介護業界に挑戦するメリット

高齢化が進む日本では介護業界での人手不足が深刻化しており、人材確保が重要な問題になっています。今後も就職者のニーズが高まっていくことが予想されているので、安定して長く働ける業界であることがメリットとして挙げられます。

また、介護職は資格によってキャリアアップしていくのが一般的で、性別や年齢に関係なくキャリアアップが目指せます。無資格者であっても、初任者研修⇒実務者研修⇒介護福祉士と資格を取得すれば、ユニットリーダーやサービス提供責任者などの役職にも就くことも可能です。さらに、介護職員として現場で働くだけでなく、ケアマネジャーや生活相談員など、異なる専門職への道も開けます。

介護業界に入る前に知っておいたほうがよいこと

介護職の仕事内容は、どの事業所や施設でも同じということはありません。同じ介護職であっても、施設の形態、配置される職員の人数などで仕事の内容が大きく変わります。たとえば、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの入居施設では夜勤業務が必要になり、デイサービスなどの通所施設では日中の勤務が中心となります。

また、利用している方の介護度によっても、仕事内容が変わります。そのため、施設見学などを通して自分の希望する働き方に合う事業所を見つけることが大切です。

未経験者が働きやすい介護事業所を選ぶポイント

未経験者を募集していても、実際に働いてみると周りのスタッフについていけず、早期退職を決断してしまうことも少なくありません。そこで、未経験者でも安心して働ける介護事業所を選ぶための4つのポイントを紹介します。

教育制度・研修制度が整っている(資格取得サポート等)

上司や先輩社員から丁寧に業務の内容ややり方を教えてもらうことが、未経験者でも安心して仕事を進めるためには不可欠です。そのため、教育制度や研修制度が整っている事業所ほど、未経験者でも働きやすい環境といえるでしょう。
最初の1ヶ月は先輩社員と常に一緒に動く、夜勤は入社後3ヶ月以降からなど、ひとつひとつ業務の内容を確認できる働き方が理想的です。

また、初任者研修など資格の取得には、多くの時間や費用が必要です。資格の取得サポートとして、業務の短縮や費用負担などの制度が整っている事業所であれば働きながらの資格取得も目指しやすいでしょう。

手厚い介護をうたっている職場

介護は人員の充実度が、利用者さんへのサービス内容の充実度に直結します。事業所の謳い文句や理念に「手厚い介護」「充実した介護サポート」といった内容が含まれている場合、ある程度職員の数に余裕をもっている職場だと判断することができます。さらに、適切な職員数を確保するために教育制度や待遇面が充実されており、職員の定着率も高い場合があります。よく見かける表現でも、実現のためにどのように努力しているのかまでチェックしておくと、より働きやすい職場かどうかを見極められるでしょう。

ユニット型よりも従来型

有料老人ホームや特別養護老人ホームなどでは、事業所によって利用者さんの居住スペースが「ユニット型」と「従来型」に分けられます。ユニット型は少数で居住スペースを区切ったタイプで、従来型は大きく階などで区切ったタイプです。

ざっくりいえば、従来型は多くの職員で大人数の利用者さんを見るという形となります。逆にユニット型は、少人数の職員で少数の利用者さんを見るというユニットの集合体です。ユニット型では1単位あたりの職員数が少ないため、教育に手が回らなくなる場合もあります。また基本的にはユニットリーダーが先頭に立つため、リーダーによって教育方針に大きな差が生まれてしまうこともあります。未経験者にとっては、多くの職員で業務にあたる従来型の方が安心です。

色々な職種の人と関わる職場

介護事業所では、現場の職員に加えて、ケアマネジャーや栄養士などさまざまな職種の方と関わります。ほかの職種の方と関わったり話したりする機会が増えると、それだけ多くの知識を吸収できるので、色々な職種の方と関われる事業所がよいでしょう。たとえば、介護老人保健施設では医師や看護師、理学療法士などの医療職、ショートステイでは外部のケアマネジャーと関わる機会があり、幅広い介護業界の方とのつながりも期待できます。

未経験・無資格でもできる介護の仕事内容

未経験者や無資格者で介護職に就いた場合、最初は介護福祉士など資格をもった介護職員をサポートする仕事から始まります。
一般的に未経験・無資格の場合は下記のような業務を担います。

  • 生活援助(買い物や配膳)
  • 掃除、洗濯
  • 送迎業務
  • 事務系業務
  • 介護福祉士のサポート
  • レクリエーションの準備、実施
  • 送迎 など

無資格だとできない介護の仕事

介護は未経験者でもできる仕事がたくさんありますが、資格を保有していないとできない仕事もあります。無資格ではできない代表的な仕事は訪問介護における身体介護です。
訪問介護は利用者さんのご自宅に伺い、介護サービスを提供します。入浴介助や排泄介助などの身体介護をする場合には資格が必要になります。

ただ掃除や買い物代行などの生活援助であれば、資格がなくても訪問介護の仕事に就くことは可能です。

未経験からの介護転職によくある不安

未経験から介護職を目指す場合、さまざまな不安をお持ちの方も多いでしょう。そこで、多くの方が感じる疑問や不安に答えていきます。

介護の仕事は体力が必要?

介護現場では身体を自由に動かせない利用者さんの介助をすることもあり、肉体労働がメインになるというイメージがあります。確かに、身体的な負担はありますが、効率良く力を入れられるボディメカニクスの習得や複数名での介助により、身体的な負担を減らすように対策が講じられています。

ただし、介助中に腰を曲げたり同じ姿勢を維持したりすることが多いため、職業性腰痛に悩んでしまうことがあります。腰痛が長引き働けなくなる場合もあるので、腰痛予防の研修やサポーターの使用など、早くから対策をとることが重要です。

知識や経験がないので、ちゃんと勤まるか不安です。

未経験者を募集している事業所では、ゼロから知識や技術を学べるように研修制度を設けているところがほとんどです。とくに、初めのうちは先輩職員と一緒に行動し、すぐに分からないことを聞けるので、そのつど正しい知識や技術を身につけられます。業務で使う専門用語などは働いているなかで徐々に覚えていけば問題ないので、安心して業務に臨んでください。

先輩社員も初めは不安を抱えて働き始めているので、研修や質問などを繰り返しながら、少しずつ知識を身につけていきましょう。

介護職への転職前に資格(介護職員初任者研修)取得がおすすめ

介護職への就職前には、介護職員初任者研修を取得するのがおすすめです。介護職員初任者研修を受けると、介護の基本的な知識から技術までを学べます。介護の基礎を身につけて、安心して業務に入ることができます。

さらに介護職員初任者研修を取得していると、実務者研修や介護福祉士へのステップアップにもつながります。介護職としてキャリアアップを目指すには必ず必要になる資格です。就職前に取得することで、面接の際に介護職に対する熱意ややる気をアピールできるでしょう。

未経験の場合の志望動機の書き方

未経験者の場合、当然ながら志望動機に経験や資格などを入れられません。熱意のアピール方法が重要です。なかでも、ゼロからきちんと学ぶ姿勢は事業所が重視するポイントです。

今までの職歴の中で介護の仕事に活かせる点があればしっかり伝えましょう。また、夜勤にも積極的に対応できるのであれば、それも採用側には魅力的なポイントとなります。これまでの経験をどのように介護の仕事に活かせるのか、具体的な内容を話すほど魅力的な志望動機になります。

家族の介護をきっかけに、一般職から介護業界への転職を志望した例

介護が必要になるのはもっと先のことだと思っていたのですが、昨年父が病気を患ったことから、突然自宅での介護が必要となりました。そのなかで、ケアマネジャーや訪問介護の方など、さまざまな方と関わりました。介護の知識が全くない私にも分かりやすく説明してくださり、介護だけなく複雑な手続きなども助けてもらいました。誰かのためにがんばれる大切な仕事だと感じ、介護業界への就職を決意しました。

これまで私は事務職として働いていたため介護の知識や技術はありません。ですが、さまざまな研修や先輩から多くの知識を学び、利用者さんに必要とされる介護士になれるように努力していきたいと思っております。

接客業での経験を活かして、有料老人ホームへの応募を志望した例

以前から興味があったことに加え、祖父がデイサービスを利用しはじめ、介護士さんの仕事の大切さを直に感じたことがきっかけとなり、自分も介護士として働きたいと思い貴社を志望しました。

私はこれまで介護業界で働いた経験がありませんが、接客業務に就いていたため、老若男女さまざまな方とお話する機会が多くありました。接客業で身につけたコミュニケーション力を活かし、利用者さんやご家族の不安をいち早くキャッチできる介護士を目標にしています。貴社の、未経験者への教育制度の充実さにとても惹かれ、学んだ知識をしっかりと身につけて先輩方に並ぶ介護士を目指して努力してまいります。

家族が介護施設を利用したことがきっかけで、介護業界を志望した例

昨年祖母がデイサービスや訪問介護を利用していることを知り、どのようなことをしてもらっているのか祖母に訪ねたところ、介護サービスの利便性や楽しさを語ってくれたのが印象的で、祖母の話をきっかけに介護業界への興味が生まれました。

私はこれまで介護業界で働いた経験はありませんが、貴社が設けている研修制度をしっかりと活用して資格を取得し、夜勤業務にも積極的に入りたいと考えております。

一日も早く第一線で活躍できる介護士を目指して頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まとめ

未経験や無資格から介護職へチャレンジするのは、不安も多く勇気が必要かもしれません。しかし、先輩社員も同じように不安を持って就職し、経験を積む中で介護職の第一線で活躍できる人材へと成長していきました。専門的なことは就職後に少しずつ学んで身につけられるので、安心して介護職への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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