私たちが、社会から信頼され、お客様から選ばれる事業者となるためには、法令や社会ルールを守ることを徹底し、これまで以上に倫理に則った公正な事業を推進していくことが必要です。
その規範となるのが『コンプライアンス(法令遵守)』です。今回は『コンプライアンス(法令遵守)の重要性~考え方・日常行動で守るべきこと・不祥事の発生要因~』についてご紹介します。
皆さんの施設・事業所のコンプライアンス(法令遵守)の周知徹底にご活用頂ければ幸いです。
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目次
コンプライアンス(法令遵守)とは
コンプライアンスという言葉は「遵守する」「守る」という意味の英語です。「法律に従う」「約束を守る」など、社会のなかで通常守ることが当たり前とされているルールに従うという意味で使われます。
当然、ルールに従わないということは、社会や地域社会の皆さんからは、強い批判や反発を受けることとなります。介護事業者が、コンプライアンス(法令遵守)経営という指針を掲げる意味は、お客様やご家族、地域社会、行政など、介護事業者を取り巻くあらゆる方々から信頼され、選択されることが、健全な運営にとって重要だからです。何を守るべきなのか、何をしてはいけないのか、職場で互いに常に問いながら、日々行動していく必要があります。
コンプライアンス(法令遵守)の考え方
コンプライアンス(法令遵守)意識・体制の明確化
コンプライアンス(法令遵守)体制を明確にするとともに、介護事業者の構成員全員の遵法意識を高め、違法行為の絶無に努めます。
コンプライアンス(法令遵守)関係規程の整備
コンプライアンス(法令遵守)についての考え方を明確にした介護事業者としての倫理綱領を整備し、且つこれまで個々に定められていた関係規程を見直し、新たにコンプライアンス(法令遵守)関係規程として整備するとともに周知啓蒙活動を行います。
コンプライアンス(法令遵守)による職場づくり
全職員がコンプライアンス(法令遵守)の重要性を再認識し、法令を遵守することで、明るく健全な職場づくりに努めます。
コンプライアンス(法令遵守)による介護事業者イメージの高揚
コンプライアンス(法令遵守)なくして社会の信頼はありません。コンプライアンス(法令遵守)に対する取組み姿勢や実践を通して社会にアピールし、介護事業者のイメージ向上、高揚を図ります。
私たちの日常行動で守るべきこと
社会人として
私たちは、介護事業者の職員である前にまず一人の市民として、社会ルールやマナーを守り、健全な良識のもとに行動する必要があります。そして、一人の社会人として、その倫理観や道徳観、良識に基づいた責任のある行動をしていかなければなりません。
その上で、社会の調和を図り、地域に根ざした事業者活動を行うと共に、社会貢献活動にも参加し、社会や文化の発展に寄与していかなければなりません。いかなる時代にも、介護事業者がさらに事業を拡大した後も、この考えは不変のものです。
「介護事業者」の一員として
信頼と安心を頂く事、これが何よりも大事です。一人ひとりが「介護事業者」の顔であり、代表者であることを自覚して行動しましょう。私たちは常に、「介護事業者」の一員であることを考え、「プロフェッショナル」として、前向きな気持ちで自己研鑽に励まなければなりません。
そして常にお客様が何を望んでいるか、相手の立場や気持ちを感じとり、お客様の期待を上回るサービスを心掛けることが大事です。質の高いサービスや職員一人ひとりの行動が、業界サービスの基準となることができるよう、すべての職員が日常を通して実践しましょう。
不祥事の発生要因
不祥事は実際に違反を行う人がいるから起こります。しかし、違反を起こす人の裏には、違反を起こさせる人の存在があります。
コンプライアンス(法令遵守)違反を起こさせる人= 違反を起こす環境をつくった人
- 介護事業者は活きているのではなく(社会や他人によって)活かされているのであるという事実を忘れた人
- 自分が握っている権力は絶対であり、「周囲はそれに従うべきである、従わねばならない」と信じて止まない人
- 自分の欲求をコントロールできない人/コントロールする必要性に無頓着な人
- 他人に指示ばかりし、自ら汚れた仕事をしない人
- (発覚しても)「この位は大丈夫だろう」と高をくくっている/錯覚している人
コンプライアンス(法令遵守)違反を起こさせる人= 違反という具体的行為を誘発した人
- 組織にいる以上、上位者からの指示はどんなことであれ、従わねばならないという信念を持っている人
- 自分で物事の価値判断をすることを避ける人/そのような判断をしてこなかった人
- 未来や将来(=ものごとの先)を予測できない人
- 仕事を部下に丸投げする/部下の実態に無関心な人
- 自分の発言や行動を第三者的に見つめられない人
コンプライアンス(法令遵守)違反を起こした人= 実際に違反行為をつくった人
- 仕事に対する倫理上の判断が甘い人
- 自分がやっていることの是非を検討する/客観視する力が弱い人
- 「その指示はおかしい」「それはやってはいけない」と思っていても相手に異議を唱えられない人
- 自分の行為を直視しない人/見てみぬふりをしてしまう人
- 判断力が鈍るほど精神的、肉体的に追い込まれている人
職員全員で、コンプライアンス(法令遵守)違反を絶対しない!絶対させない!絶対見逃さない!の意識を持とう!
私たちが介護事業を行うためには、コンプライアンス(法令遵守)が基本になります。それには、自己の良心や倫理観に従い、お客様、職員、他事業者といった利害関係者に対して、誠実に対応することが必要になります。
健全な運営には、『コンプライアンス(法令遵守)違反を絶対しない!絶対させない!絶対見逃さない!』意識を職場全体で持つことが重要になりますので、管理者は日頃から周知徹底・確認に努めましょう!