【最新】介護ICT補助金の対象・金額 地域別一覧(11/29更新)

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介護のICT補助金とは?対象・補助金額まで解説

人材不足の中、業務負荷のかかる帳票作成など、介護現場の問題を解決するにはICTの導入が1つの手段です。しかしソフトウェアやタブレット端末の購入には多くの費用負担がかかるため、ICT化を目指すなら補助金制度をうまく利用したほうがよいでしょう。

今回はICT補助金の申請方法や補助金額、各自治体の制度まで徹底的にまとめました。ICT補助金について基本から知りたい方や今すぐ申請したい方はご活用下さい。


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導入費用を一部補助してくれる!ICT補助金とは

導入費用を一部補助してくれる!ICT補助金とは

ICT補助金とは、事業所のICT化にかかる導入費用の一部を国が補助する仕組みです。厚生労働省ではICT機器の導入を支援することで、介護現場の負担軽減やサービスの質向上を目指しています。

令和6年度以降は、「介護テクノロジー導入支援補助金」などといった名称に変更して告知している自治体もあるためご留意ください。

補助金制度の対象となるのは、以下の通りです。

ICT導入支援事業 補助対象例

  • 介護ソフト(例:勤怠管理、シフト管理などのバックオフィスソフト)
  • セキュリティ対策費用
  • タブレット
  • スマートフォン
  • インカム
  • 他事業者からの照会経費
  • Wi-Fi機器の購入費や設置費
  • 運営経費(クラウド利用料、サポート費、研修費、他事業所からの照会対応経費)

ICT導入支援事業での補助上限額は決まっており、事業所規模(職員数)ごとに細かく限度額が設定されています。

事務所規模(職員数)上限額
1~10人100万円
11~20人160万円
21~30人200万円
31人~260万円

実施主体は都道府県であり、条件が違う場合がありますので詳細は各自治体のホームページで確認しましてください。

介護ロボット導入支援事業 補助対象例

ICT導入支援事業と同様に、介護現場で働く職員の負担を減らす目的で介護ロボットの導入を推し進める事業があります。

対象となる機器

(1)次の1~3のすべての要件を満たす介護ロボット機器

1.目的要件

次のいずれかの場面において使用され、介護従事者の負担軽減効果のある介護ロボット

  • 移乗介護
  • 移動支援
  • 排泄支援
  • 見守り・コミュニケーション
  • 入浴支援
  • 介護業務支援

 2.技術的要件

次のいずれかの要件を満たす介護ロボットであること。

  • ロボット技術(※1)を活用して従来の機器ではできなかった優位性を発揮する介護ロボット
  • 経済産業省が行う「ロボット介護機器開発・導入促進事業」(平成25~29年度)、「ロボット介護機器開発・標準化事業」(平成30~令和2年度)、「ロボット介護機器開発等推進事業(開発補助)」(令和3年度~)において採択された介護ロボット(※2)

※1:センサーなどにより状況を認識し、これによって得られた情報を解析し、その結果を判断して動作を行う技術

※2:採択情報はこちら、「重点分野6分野・13項目の対象機器・システムの開発」に限る

3.市場的要件

販売価格が公表されていて一般に購入できる状態にあること

(2)見守り機器の導入に伴う通信環境整備費

次のいずれかに該当するものが対象です。

  • Wi-Fi環境を整備するために必要な経費
    • Wi-Fi環境整備のための有線LANの設備工事費用、モデム・ルーター、アクセスポイント、システム管理サーバー、ネットワーク構築など
  • インカム(Wi-Fi非対応型のインカムを含む)
  • 介護ロボット機器を用いて得られる情報を介護記録にシステム連動させるために必要な経費
    • システム連動可能な介護記録ソフトウェア(既存のソフトウェアの改修経費も含む)、バイタル測定が可能なウェアラブル端末、介護ロボットを用いて得られる情報とソフトウェア間を接続するためのゲートウェイ装置など

介護ロボットの種類により上限額が決まっています。

  • 移乗支援(装着型・非装着型)・入浴支援・その他で示す機器等 100万円
  • 見守り機器(導入に併せて実施する通信環境整備費を含む)30万円
  • 上記以外 30万円

介護ロボットに関しても、都道府県によって対象の機器や補助金額が変わる場合があります。申請前には必ず都道府県の補助金事業ページを確認しましょう。次の項目に補助金ページのリンクをまとめておりますので、ご活用ください。

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【令和6年度】都道府県別のICT補助金申請受付状況(随時更新中)

クリックすると各地方の情報へ飛びます↓
北海道・東北関東中部近畿中国四国九州・沖縄

北海道・東北エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
北海道受付終了
令和6年10月3日~10月31日
【令和6年度】
介護ロボット導入支援事業

※ICTも含まれる
青森県受付終了
~令和6年10月31日(延長)

令和6年9月10日~10月11日
【令和6年度】
小規模介護事業所等職場環境改善事業費補助金
※ICT化にも利用可能

介護テクノロジー導入支援事業費補助金
岩手県受付終了
令和6年8月8日~9月20日
※事前協議受付
【令和6年度】
介護ロボット等導入支援事業
※ICT含む
宮城県受付終了
令和6年8月8日~9月20日
【令和6年度】
介護ロボット・ICT導入支援事業
秋田県受付終了
~令和6年9月6日
【令和6年】
介護テクノロジー活用支援事業費補助金
山形県受付終了
~令和6年9月4日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業費補助金
福島県【受付中】
メードインふくしま:令和6年4月18日~12月13日

介護ロボット・ICT:令和6年12月6日
【令和6年度】
メードインふくしまロボット導入補助
※本記事で紹介している介護ロボット・ICT導入とは条件が違うため必ず市区町村のサイトでご確認ください

介護ロボット・ICT導入支援事業

関東エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
茨城県受付終了
令和6年11月5日~11月25日
【令和6年度】
介護テクノロジー(介護ロボット・ICT)の導入支援事業
栃木県受付終了
令和6年4月3日~5月31日
【令和6年度】
介護ロボット導入支援事業
ICT導入支援事業
群馬県受付終了
令和6年9月13日~10月4日
【令和6年度】
介護ロボット等導入支援事業
※ICTを含む
埼玉県受付終了
~令和6年7月12日
【令和6年度】
介護施設等の大規模修繕の際にあわせて行う介護ロボット・ICTの導入支援事業、埼玉県介護ロボット普及促進事業、埼玉県介護サービス事業所ICT導入支援事業費等補助金
千葉県受付終了
令和6年7月25日~8月14日
【令和6年度】
介護ロボット・ICT機器導入支援事業
東京都受付終了
デジタル機器:~令和6年11月25日


受付終了
次世代介護機器:~令和6年11月5日
【令和6年度】
デジタル機器導入促進支援事業


次世代介護機器導入支援事業
神奈川県受付終了
中小企業生産性向上促進事業費補助金:令和6年7月10日~9月30日(第二回)


【受付中】
ロボット導入支援補助金:~令和7年2月14日


受付終了
ICT導入支援、介護ロボット導入支援:令和6年11⽉5日〜11月15日
【令和6年度】
中小企業生産性向上促進事業費補助金



ロボット導入支援補助金



ICT導入支援事業費補助金
介護ロボット導入支援事業費補助金

中部エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
新潟県【受付中】
~令和6年12月27日
【令和6年度】
介護テクノロジー導入支援補助金
富山県【受付中】
令和6年11月27日~追加募集、予算額達成するまで
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業
石川県受付終了
令和6年10月4日
【令和6年度】
介護施設ICT・IoT導入促進事業費補助金

※介護ロボットを含む
福井県受付終了
令和6年8月19日~9月13日
【令和6年度】
ICT導入支援事業補助金
介護ロボット導入支援事業補助金
山梨県受付終了
令和6年9月27日~10月11日(第2回)
【令和6年度】
テクノロジーを活用した業務効率化事業費補助金
※介護ロボット・ICTを含む
長野県受付終了
要望調査:~令和6年7月8日
【令和6年度】
令和6年度・令和7年度の介護ロボット・ICT導入支援事業の補助要望調査
岐阜県受付終了
令和6年9月9日~10月18日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業費補助金
静岡県【受付中】
令和6年11月8日~12月6日
【令和6年度】
介護分野ICT化等事業費補助金
※介護ロボットを含む
愛知県受付終了
令和6年8月21日~9月24日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業費補助金

近畿エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
三重県受付終了
~令和6年8月13日
【令和6年度】
介護従事者確保事業費補助金(介護テクノロジー導入支援事業)
滋賀県受付終了
~令和6年9月30日
【令和6年度】
介護職員職場環境改善支援(介護ロボット導入支援)事業
介護職員職場環境改善支援(ICT導入支援)事業
京都府受付終了
~令和6年10月21日
【令和6年度】
介護テクノロジー等定着支援事業
大阪府受付終了
令和6年7月3日~7月26日
【令和6年度】
介護ロボット導入支援事業補助金
ICT導入支援事業補助金
※事前エントリ制ー及び抽選
兵庫県受付終了
令和6年9月2日
【令和6年度】
介護業務における労働環境改善支援事業及び業務効率化支援事業
奈良県受付終了
~令和6年10月4日
【令和6年度】
介護人材確保対策総合支援補助金
※介護ロボット・ICT含む
和歌山県受付終了
令和6年8月1日~令和6年8月27日
【令和6年度】
介護ロボット等導入支援事業補助金

中国エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
鳥取県受付終了
~令和6年10月25日

【受付中】
~令和6年12月20日
【令和7年度】
介護テクノロジー定着支援事業補助金

【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業
島根県受付終了
令和6年10月10日~10月31日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業費補助金
※ICTを含む
岡山県受付終了
令和6年9月19日~10月25日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業
※要望調査
広島県受付終了
令和6年7月29日~8月23日
【令和6年】
介護テクノロジー定着支援事業
※介護ロボット、ICT導入事業が統合されたもの
山口県受付終了
令和6年6月24日~8月30日
【令和6年度】
介護テクノロジー導入支援事業(介護ロボット等)

四国エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
徳島県【受付中】
~令和6年12月6日



受付終了
令和5年9月5日~9月28日
【令和6年度・7年度】
令和6年度及び令和7年度「介護テクノロジー導入支援事業」等の実施にかかる要望調査

【令和5年度】
介護ロボット導入支援事業
ICT導入支援事業
香川県受付終了
令和6年9月26日~10月17日
【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援事業
愛媛県受付終了
~令和6年10月18日



受付終了
令和6年7月24日~8月28日
【令和7年】
介護テクノロジー定着支援 事業費補助金
※要望調査

【令和6年度】
介護テクノロジー定着支援 事業費補助金
高知県受付終了
~令和6年7月8日


受付終了
~令和6年10月24日
【令和6年度】
介護福祉機器等導入支援事業費補助金

介護事業所デジタル化支援事業費補助金
※介護ロボット・ICTの補助金

九州・沖縄エリアのICT補助金制度

都道府県申請受付状況参考
福岡県受付終了
令和6年8月5日~9月27日
【令和6年度】
ICT導入支援事業費補助金
介護ロボット導入支援事業費補助金
佐賀県受付終了
~令和6年7月31日
【令和6年度】
先進機器導入支援事業費補助金
長崎県受付終了
令和6年9月30日


受付終了
令和6年9月4日
【令和6年度】
デジタル力向上支援事業費補助金

介護現場デジタル改革推進事業補助金
熊本県受付終了
令和6年9月10日~10月4日
【令和6年度】
介護職員勤務環境改善事業費補助金
大分県【受付中】
~令和6年11月29日(延長)
【令和6年度】
介護テクノロジー導入事業所に対する補助
宮崎県受付終了
~令和6年9月29日
【令和6年度】
介護ロボット・ICT導入支援事業
鹿児島県受付終了
~令和6年10月2日


受付終了
介護ロボット・ICT:令和6年11月8日
【令和7年度】
令和7年度介護ロボット及びICT導入予定調査

【令和6年度】
介護ロボット導入支援事業

介護サービス事業所ICT導入支援事業
沖縄県受付終了
令和6年9月13日~10月11日
【令和6年度】
ICT導入支援事業
介護ロボット導入支援事業

おおまかな申請の流れ

おおまかな申請の流れ

ICT補助金制度は各自治体での手続きが必要ですが、申請の流れに大きな違いはありません。補助金申請の大まかな手順は以下となります。

1.システムや機器を扱っているメーカーに見積もりを依頼する
2.交付申請書を自治体に提出
3.交付決定後にICTを導入
4.期限までに実績報告書を提出
5.補助金額が確定後、請求書を送付
6.導入効果の報告書を提出

上記のように補助金は実績報告のあとに確定します。必要であれば、あらかじめ資金を調達しておきましょう。提出する書類は各都道府県で異なる場合がありますので、必ずホームページを確認するようにしてください。

介護現場に役立つICTとは? 

ICTとは「Information and CommunicationTechnology(情報通信技術)」の略です。ソフトウェアやネットワークなどの技術を活用したコミュニケーションを指し、あらゆる分野でICT化が進められています。

厚生労働省では介護現場のICT化によって業務負担軽減や効率改善となるよう働きかけ、その結果ICT導入支援事業を実施する都道府県が全国に拡大しました。ICT導入支援事業の拡大や、コロナ禍をきっかけに導入する施設や事業所も増えています。

特に介護の現場では、手書きやエクセルでの帳票作成や口頭による情報伝達などが多く、情報が一元管理されていないことによる重複記載など無駄な業務が発生している状況にあります。

介護ソフトやタブレットなどは業務効率化を推進し、働きやすく質の高い労働環境作りにつながるものです。実際にICTを導入した施設や事業所では以下のような効果が見られました。

ICT導入で感じられる効果

ICT導入で感じられる効果
引用:令和2年度ICT導入支援事業導入効果報告まとめ|厚生労働省
※N=2553 ※設問は、1(そう思わない)~6(そう思う)の6段階から選択する形式

削減された文書量

削減された文書量
令和2年度ICT導入支援事業導入効果報告まとめ|厚生労働省
※N=2553 事業所あたりで削減された紙文書(1か月平均)

ICT導入後の情報共有

ICT導入後の情報共有
令和2年度ICT導入支援事業導入効果報告まとめ|厚生労働省
※設問は、1(そう思わない)~6(そう思う)の6段階から選択する形式。

書類作成にかかる時間が削減されたり、情報伝達がスムーズになったりと、職員の負担が軽減されたことがわかります。さらに業務効率化によって、利用者さんをケアする時間が増えたという調査結果も出ています。

削減された間接業務時間

削減された間接業務時間
引用:令和2年度ICT導入支援事業導入効果報告まとめ|厚生労働省 
※N=2553 職員1人あたり(1か月平均)

増加したケア時間

増加したケア時間
引用:令和2年度ICT導入支援事業導入効果報告まとめ|厚生労働省 
※N=2553 職員1人あたり(1か月平均)

上記のように、ICT化は業務の負担を減らすだけでなく、介護サービスの質向上にもつながっていくことを示しています。

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補助金を活用して介護現場にICTを導入しよう

補助金を活用して介護現場にICTを導入しよう

ICTは介護現場の情報共有や業務効率化において必要不可欠です。コロナ禍における人手不足で、導入しはじめる事業所が増えています。今後は、令和3年度の介護報酬改定で新設されたLIFE加算取得においても介護現場のICT化は進んでいきます

しかし、導入の費用負担から、なかなか導入に踏み切れない事業所も多いと考えられます。まずはICT補助金に着目して、導入を検討してみるとよいでしょう。

まだ更新されていない補助金制度も、今後行政のホームページで順次公表される予定です。公募期間は、大変短いので、こまめにチェックすることをおすすめします。

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