介護現場で活用できる!会議の仕方

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介護現場で活用できる!会議の仕方

介護現場の介護には、様々なものがありますが、会議の目的や内容を整理した上で、必要なメンバーにお声がけし、意見も拝聴した、有意義な会議に努める必要があります。今回は「会議の仕方」についてご紹介させていただきますので、皆さんの業務の見直しに、ご活用いただけたら幸いです。

定例会議

毎月1回、定例会議を行いましょう

(1)定例会議とは

①目的

健全な事業所運営のために行う会議です。施設や事業所においては、法人本部での会議の内容(法人の方針)の伝達は確実に行いましょう。

②参加者

拠点長が主催し、職員は全員参加が基本です。

③開催の頻度・時期

毎月行います。開催時期は、月末・月初の給付業務を避けて行うようにしましょう。

④会議の時間

伝達40分+定例研修20分=計1時間を目安とし、最大でも1.5時間におさめましょう。

※定例会議は健全な事業所運営のために行うものです。カンファレンスを行う際には、会議と分けて行いましょう。

(2)スムーズな会議運営のコツ

  • 進行予定を作成し、脱線しないよう、時間厳守で行う。
  • 全員が事前に会議レジュメの回覧を済ませておくと、会議が効率よく進行できる。

(3)欠席者へのフォローを忘れない

シフトに入っていた職員には、後日、管理者から会議の内容を伝達する機会を持ちましょう。

定例会議の効果

定例会議を行うことで、職員が拠点運営について理解することができます。そして、仕事やチームワークにも理解が深まり、拠点運営の質が上がっていきます。

カンファレンス

よりよいサービスのためにカンファレンスを行いましょう

利用者の自立支援のためには、職員が集まり以下を行うことが重要です。これをカンファレンスと言います。

  1. サービスを提供する職員全員で、利用者の情報を共有すること
  2. 利用者に提供しているサービスが適切であるか、毎月確認すること

すべての利用者に対して定期的にカンファレンスを行うことで、より質の高いサービスを提供していきましょう。

カンファレンスには3つの種類があります

(1)サービス方針会議

①サービス方針会議とは?

拠点内のすべての利用者に対して、介護目標の見直しやケースカンファレンス開催の必要性を検討する会議。情報公表の項目になっていて、月1回実施し、記録を残しておかなくてはなりません。

②主催者

管理者など

③参加者

サービス提供責任者や計画作成担当者など、状況がわかる正社員、非常勤のケアスタッフなど

④対象者

施設・事業所のすべての利用者

⑤開催時間

利用者1人につき約2分

⑥開催のポイント

  • 事前に利用者の情報(帳票)を準備しておく。
  • 会議は、必ず2人以上で行う。
  • 参加者全員で利用者1人ひとりについて「介護目標の見直し」や「ケースカンファレンス開催の必要性」について確認する。
  • ケアプランの変更や、介護計画書の目標に変更がある利用者は、必ず「ケースカンファレンスが必要」と判断する。

⑦議事録作成の注意点

会議の日時、検討した利用者名、検討結果、サービス提供責任者(計画作成担当者)、ケースカンファレンスが必要な理由、を明記しましょう。

(2)ケースカンファレンス

①ケースカンファレンスとは

サービス方針会議の結果、個別に話し合いをしなければならないと判断された利用者について、検討事項を話し合う会議のことです。

②主催者

サービス提供責任者や計画作成担当者

③参加者

管理者、サービスに関る看護師、機能訓練指導員、厨房職員、  担当ヘルパーや介護職員など

④対象者

サービス方針会議で、個別の会議が必要と判断された利用者や加算対象の利用者

⑤開催時間

利用者1人につき約30分

⑥開催のポイント

  • 事前に利用者の情報(帳票)を準備しておく。
  • 検討事項について原因を特定する。
  • 欠席者には議事録を回覧し、情報を共有する。
  • 担当のケアマネジャーに検討結果を報告する。

⑦議事録作成の注意点

  • 会議の日時、検討した利用者名、会議の参加予定者と出欠、検討議題の内容と検討結果、サービス提供責任者(計画作成担当者)、次回検討議題などを明記する。
  • 出席予定者が欠席の場合は、その理由も記入する。
  • 医師から何らかのコメントがある場合は「検討結果」の部分にコメントを記入する。

関連記事:ケースカンファレンスを円滑に行うためのコミュニケーションとは

(3)サービス担当者会議

①サービス担当者会議とは?

ケアプランが新規・更新・変更したとき、またはケアマネジャーが必要と判断したときに、ケアマネジャーが開催する会議です。

②主催者

ケアマネジャー

③参加者

本人またはご家族、サービス提供責任者や計画作成担当者(拠点長)、他事業所の管理者 など

④対象者

ケアプランの新規・更新・変更などによりケアマネジャーが必要と判断された利用者

⑤開催時間

約1時間

⑥会議に出席するときは

  • 服 装:拠点の代表という意識を持ち、身だしなみを整えて参加する。
  • 持ちもの:利用者の情報を集約した帳票を持っていく(帳票は利用者名が分からないようにする)。

⑦会議後に行うこと

  • ケアマネジャーから議事録を受け取る。
  • 担当職員に会議の報告を行う。

→ケースカンファレンスの開催(介護計画書の再作成を検討/アセスメントの検討)

⑧注意点

  • サービス担当者会議は、基本的に出席する。

サービス担当者会議への出席は、質の高いチームケアのために欠かせないだけでなく、情報公表の項目でもあります。

  • 自社のケアマネジャーの場合、照会で済ませないよう、会議の開催を促しましょう。

利用者やご家族と話し合いをすることで、今後の介護目標ができます。

  • 情報公表については、「介護サービス情報の公表」の項目を参照してください。

会議を行った場合は必ず記録を残しましょう

せっかく会議やカンファレンスをきちんと行っていても、記録がなければ「会議やカンファレンスをしていない」とみなされてしまいます。

会議やカンファレンスを行ったら、必ず記録(議事録)を作成し、専用のファイルに綴じて保管しましょう(サービス担当者会議の場合は、議事録をケアマネジャーから受け取るか、記録を記載しておきましょう)。

特に「開催日時、参加者、検討した利用者名、検討内容と結果など」は必ず記載しておきましょう。

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