採用面接時に、『何を準備するか?』『どのような質問をしたら良いのか?』迷われた経験のある方も多いかと思います。人材不足の介護業界においては、面接時の施設や事業所の対応の仕方次第で、「是非、働きたい!」と思うか、「ここで働くのは嫌だな!」と思われるかが決まってしまいます。
今回は、皆さんの採用のお悩みを解決するための『採用面接時の準備』と『質問項目』『確認ポイント』についてご紹介をしますので、採用活動にご活用頂けたら幸いです。
目次
面接準備
面接時には、事前に求職者に履歴書や職務経歴書等を郵送頂き、書類審査を経て面接を行う場合と当日、履歴書等を持参頂く場合がありますが、下記を面接準備の際に留意しましょう。
- 履歴書・経歴書に事前に目を通しているか
- 何を確認するかチェックしていますか
- 質問をいくつか工夫して用意していますか
- 入社後の処遇条件をひととおり確認していますか
- オープニングの言葉を用意していますか
- クロージングの言葉を用意していますか
- 面接で使用する帳票類の確認
面接時の質問項目
面接開始のトーク
面接準備をしたら、いよいよ面接開始です。
「今日は面接にお越しいただき、ありがとうございます。」
「それではただいまから面接を始めます」
の開始のトークを言い、面接担当者から求職者共に開始を告げます。
面接の始めのトーク
- 「どうぞリラックスしてください」
- 「私のほうからもいろいろお聞きしますが、○○さんもお聞きになりたいことがあれば、何でも気楽に聞いてください」
面接時は、誰もが緊張しますので、緊張の気持ちをほぐす言葉で、その後の面接をスムーズに進めます。
相手の関心を引く
- 「かなり優秀な成績ですね」
- 「スポーツが得意ですね」
- 「いろいろな資格をもっていますね」
面接官は相手に関心があるという言葉で、関心を引きましょう。
最後に質問や要望を確認する
- 「最後に何かお聞きになりたいことや、要望することはありませんか」
- 「あらためて何か確認しておきたいことはありませんか」
面接時には、面接官に質問がしにくいものです。面接官から、質問し、以後に不安ないようにしましょう。
今後の日程について話す
- 「面接の結果は、2~3日中にお電話でご連絡します。」
感謝の気持ちをこめて丁寧に挨拶する
- 「今日はわざわざ面接にお越しいただきありがとうございました」
面接官は、面接の結びの言葉として、面接に来て頂いた感謝の気持ちを述べましょう。
面接時の確認ポイント
転職を決意した背景を確認する
- 「転職しようと思った直接のきっかけはどういったことですか」
- 「どのようなことが転職を決心させましたか」
- 「転職を思い立った背景は何でしたか」
- 「転職することで一番何を変えたいと思いましたか」
- 「転職を決断までに、最も迷ったことはどんなことですか」
- 「何が吹っ切れたために、転職を決意したのですか」
- 「あなたを転職に駆り立てたものは何でしたか」
転職理由ごとの確認することのポイント
- 「今に仕事に対して、物足りないと感じていることはありますか」
- 「どのような点に不満をかんじていましたか」
- 「何が原因でそのようになったと思いますか」
- 「業績が悪化したときはどのように感じましたか」
自社で通用するかを確認する
- 「あなたの力が発揮される時はどんな時ですか」
- 「もし入社したとしたら、どのような貢献が期待できますか」
- 「あなたの力が発揮される時はどんな時ですか」
- 「あなたのノウハウといえるものを紹介してください」
- 「仕事で最も大きな成果をあげたのは何ですか」
応募者の持ち味を探るための効果的な質問
- 「周りはあなたのことを何と言っていますか」
- 「自分のキャラクターをどのようにとらえていますか」
- 「あなた自身の好きなところはどういう点ですか」
- 「あなたの得意技は何ですか」
- 「仕事をするとき大切にしていることは何ですか」
転職者の意欲を探る効果的な質問
- 「転職をきっかけに一番変えようとしたことは何ですか」
- 「今後に賭ける意気込みを聞かせてください」
- 「いま、最もチャレンジしたいと思うことは何ですか」」
- 「あなたの今後の夢を聞かせてください」
- 「今回の転職はあなたにとってどんな意味がありますか」
組織になじむかどうかを探る効果的な質問
- 「これまでの人間関係で苦労したことをお聞かせください」
- 「どのようなタイプの人と相性が悪いですか」
- 「あなたを理解してくれない人と、どんな付き合い方をしますか」
- 「相手に対して感情が抑えられなくなる時はどんな時ですか」
- 「メンバーとトラブルになる時はどんな時ですか」
転職の多い方への質問
- 「あなたが仕事を退屈と感じる時はどういうときですか」・・どのような時に飽きっぽくなるのか傾向が出てくる
- 「自分の意見を曲げない時はどういう時ですか」・・何にどのようにこだわるかという姿勢が出てくる
- 「自信が無くなりそうな時はどういう時ですか」・・自信不足になりやすい人はそのときの実際の気持ちをだす
- 「自信があると思うときはどんな時ですか」・・・自慢話になりやすい
- 「ストレスを抱えすぎてると感じるときはありませんか」・・ストレスに弱い人は本当に困っているという表情になる
- 「どんな時に不平不満を感じますか」・・不平不満型の人は愚痴っぽく話す
他業種から応募者への質問
- 「いまの仕事のどこが気になったのでしょうか」・・不満を感じていたのか、前向きな気持ちなのかを見る
- 「今の仕事からでなければ学べなかったというものはありますか。」・・いまの仕事から身につけたものは何か
- 「他の仕事と比べて、今の仕事はどう違いますか」・・仕事の特徴を抑えて、自分なり工夫していたかどうかを見る
- 「今までの仕事で最も印象に残っていることは何ですか」・・今の仕事にどれだけ打ち込んでいたかを見る
- 「あなたが新しい仕事を希望する最大の理由は何ですか」・・新しい仕事に対する期待や意気込みを見る
他業界からの現状をどう捉えるか
- 「あなたにとって。この業界はどのようなイメージがありますか?」・・この業界についてどれだけ知っているかを見る
- 「この業界はこれから、どのような方向に向かっていくと考えていますか」
- 「この業界のどこに関心を持ちましたか」・・本当にこの業界で活躍したいと感じているかを見る
- 「いまの業界で身につけたことは、どの程度この業界で通用すると考えていますか」
まとめ
面接時には、準備から流れ、ポイントをしぼってご質問をされると、面接官や面接者も不安なく、臨めます。また面接時には「できます!」と面接者が答えたことが、実際はできなかったというケースも多く、心身状況の健康を含め、面接時に確認を怠ったことで、採用後に他の職員に負担がかかるなど、不満が出たりすることもあります。
今回ご紹介した内容を踏まえ、皆様の面接が有意義な時間と適切な採用活用となるように願っております。