介護職が在職中に転職をするベストタイミングについて詳しく解説!

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介護職 在職中 転職 ベストタイミング 解説

介護職で転職を考えた際に「転職するならどの時期が一番いいの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?

介護職は比較的1年を通して求人数が多いものの、それでも季節によって求人数や求人内容に差があります。

本記事では、介護転職にベストなタイミング、転職を成功させるためのポイントごご紹介します。

介護職が在職中と離職後に転職活動を進める違いとは

介護職 在職中 離職後 転職活動 進める 違い

現在、介護職として働いている方が同じ介護職として転職活動をする場合、在職中に活動をスタートするか。離職後にスタートするかで様々な違いが出てきます。

ここでは介護職の人が在職中と離職後に転職活動をする場合の違いや、それぞれのメリットデメリットなど、転職する際の流れについて解説をしていきましょう。

介護職が在職中に転職活動するメリット

働きながら次の職場を探すことは何かと忙しいかもしれませんが、なるべくなら在職中に転職活動をすることをおすすめします。

在職中に転職活動をする代表的なメリットは3つです。

  1. 収入の不安がなく、心に余裕がある
  2. じっくりと自分に合った施設を探せる
  3. 健康保険などの手続きが不要になる

仕事のブランクがないとお給料がきちんと入るため、経済的に困窮する心配がありません。そのため、焦らずに自分に合った職場を探せるのがメリットです。

また、在職中に次の転職先が決まれば職歴にブランクが発生せず、働く感覚が鈍くなったりスキルが低下したりするといった心配もないでしょう。心に余裕があると、面接でも好印象を与える可能性が高まります。

尚、健康保険や年金の手続きも、1日でも転職までに間を空けてしまうと失業届出等を行って国保や国民年金に切り替える必要があります。入職後にまた戻すなどの煩雑な手続きも必要になりますが、間をあけずに就職することでそれらの手続きは不要になります。

介護職が在職中に転職活動するデメリット

離職をしないうちに転職活動をする際のデメリットは3つあります。

  1. 時間的な制約がある
  2. 体力的に仕事との両立が難しい
  3. 現職の会社に転職活動がバレてしまう

働きながら転職活動をするわけですから、当然、勤務中は転職活動ができません。そのため、休日や勤務後の時間に次の職場を探したり、面接を受けたりすることになります。

仕事後の疲れている状態で転職活動をするので、体力的にきつくなるのもやむを得ないでしょう。

介護職が転職するベストタイミングはいつ?

介護職 転職 ベストタイミング

転職するにはタイミングが重要といわれています。ここでは、介護職の人が転職する際にベストな月や業界の求人動向について詳しく解説をしていきましょう。

介護業界の年間求人数に大きな変動はない

令和2年12月の介護業界の有効求人倍率は3.99倍となっています。一方、全産業平均は1.03倍です。有効求人倍率とは、「求職者1人当たりにつき、何件の求人があるか」を表す指標で、ハローワークの有効求職者数と有効求人数をもとに算出されています。

介護業界もコロナの影響で前年同月に比べると0.81ポイント低下はしているものの、求人数は他分野の求人と比べると非常に多いのが特徴です。なお、介護業界の年間求人数に大きな変動はなく、令和3年1月の介護業界の有効求人倍率は3.87倍、全産業平均は1.04倍となっています。

求人募集が最も多く出るのは1月~3月

転職をするなら、なるべく求人数が多い時期を選ぶと採用される確率が高まります。1年で一番求人が多いのは1月~3月の時期といわれており、理由としては以下の3つが挙げられます。

  1. ボーナス(賞与)をもらってから退職をする人が増える
  2. 年度内に人件費などの予算を使い切るため
  3. 年度末(3月)の時期に合わせて退職する人が増える

また、事業年度の下半期が始まる10月を目途に採用を行う8〜9月も、求人募集が増加する傾向で穴場といえます。

1月・4月・10月が転職によいタイミング

おすすめのタイミングとしては、1月・4月・10月です。1月は指導者に余裕がある時期のため、しっかり指導が受けられます。介護職が未経験の方には絶好のタイミングでしょう。

4月は「介護職の転職を考えているライバルが最も少ない時期」であり、求人は少ないものの企業の採用への本気度はより高いといえます。10月は求人数が増える時期で、理由は以下の2つです。

  • ボーナス後やゴールデンウイーク後に退職したい人が出てくる
  • 年度後期の採用計画を見直して求人募集をする

在職中に転職先を決めるまでの流れ

現在、介護職として働いている人が、在職中に次の転職先をしっかり決めるまでの流れを詳しく解説していきます。

退職する際は1~2ヶ月前に届け出る

退職する際は1~2ヶ月前に届け出るようにして、仕事の引継ぎなどを完璧に済ませるようにしましょう。

社会人の常識として、職場でいきなり「1週間後に辞めます」と伝えるようなことは、くれぐれも避けるようにしてください。職場の同僚などに多大な迷惑をかけ、あなた自身の評判を落としてしまいます。

できるなら、直属の上司に近々退職する意向があることを伝え、退職の時期などについて相談するのがベストです。その後、職場の同僚と相談して、仕事の引継ぎや退職時期などを決めていくとスムーズに退職ができるようになります。

退職時期が繁忙期と重ならないようにする

お盆の時期や年末年始は介護業界では多忙な時期です。そのため、この時期に退職してしまうと現場が人手不足になってしまい迷惑をかけてしまう恐れがあります。

当然、転職先も忙しい時期なわけですから、面接をする際に採用担当者と予定が合わないかもしれません。求人があれば採用してもらえることはありますが、繁忙期に入社すると初日から忙しいため、仕事や会社について周りのサポートを十分に得られない可能性もあります。

上記の理由から、退職する時期はなるべく業界の繫忙期と重ならないことを心がけましょう。なお、介護の求人数は1~3月が最も多くなっています。エリアによって多少の違いはありますが、それ以外は年間を通して大きな変動はないでしょう。

人材不足のため応募から内定までが早い

介護業界は人材不足ということもあり応募から内定までが早いのが特徴です。特にニーズの高い訪問介護や介護施設等は、内定が出るのも早い傾向が見られます。

超高齢化が進む日本の社会では、介護業界は慢性的に人材不足といわれており、多くの介護施設が常に求人募集をしているのです。そのため、年間を通して介護職の人は転職先に困ることはありません。

そうは言っても、転職する時期によっては不利になる場合があるので、時期をよく見て転職しましょう。

※「介護 転職活動 スケジュール」記事への内部リンク追加

在職中の転職活動でよくある問題とその解決方法

在職中 転職活動 よくある問題 解決方法

在職中に転職活動をすると様々なメリットもありますが、その反面、下記のような問題が発生してしまうこともあります。

  1. 引き留めに合い、退職手続きが進まない
  2. 職場の人に転職活動がバレないように進めるのが大変

介護業界は常に忙しい業界ですから、一人でも退職してしまうと残りのスタッフに負担がかかってしまいます。そのため、退職を申し出ても引き留められてしまい、思うように退職手続きが進まない事例もあるようです。

また、あまり早くから職場の人に退職することが分かってしまうと、気まずい雰囲気になってしまうことも考えられます。転職活動を現在の職場のスタッフに秘密にしたまま行う場合は何かと気苦労も多くなるでしょう。

転職を成功させる2つのポイント

転職 成功させる 2つ ポイント

ここでは、転職に成功するためのポイントを細かく解説していきます。

エリアにより転職活動のスピードを変える

介護職への転職は、都心部と郊外では状況が異なります。都心部は求人数が多いのがメリットですが、応募者も多いため転職活動をする際には迅速に行動しなければなりません。

一方、郊外では都心部ほど介護職の転職希望者が多くないので、自分に合った求人をあせらずに選べるのがメリットでしょう。デイサービスなど日勤の仕事より、「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」などの夜勤を伴う職種のほうが比較的求人が多い傾向にあります。

転職活動は計画的に行う

介護の求人数は1~3月が多い傾向にありますが、それ以外は年間を通して大きな変動はありません。しかし、エリアによっては違いがあります。

そのため、「転職をする時期」「自分の希望条件」「仕事内容や待遇面」をよく考えてください。働きたいエリアの特徴や、自分のキャリアなどを把握したうえで、転職活動を計画的に行うようにすると転職に成功できるでしょう。

また、法律上では、退職手続きは退職日の2週間前までに雇用主に伝えることとされていますが、仕事の引継ぎなどもあるので、余裕をもって伝えるようにしましょう。

次の転職先の入社希望日にもよりますが、内定をもらった後、退職希望日の2~3カ月前に伝えることをおすすめします。

介護職は在職中でも転職活動が十分可能

介護業界は常に求人が出ており、転職には困らない業界といわれています。次の転職先も見つけやすいことから、在職中でも転職活動をすることが十分可能です。

ただし、介護業界から介護業界へ転職する際は同じ業界ですから、誠意のない行動をして評判を下げてしまうと不利になる事も考えられます。自身の今後の職場環境のためにも、円満退職を心がけるようにしましょう。

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