ケアマネを辞めたい!後悔しないために考えるべき4つのポイント

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ケアマネを辞めたい!後悔しないために考えるべき4つのポイント

せっかくケアマネになったけれど、自分のケアプランに自信が持てない……。実際に現場に入ってみると想像以上に覚えることも多くて大変……。調整業務や書類仕事など、仕事量も多くて残業の日々……。
「とにかく辛くて、どうしたらいいか分からない!もう仕事を辞めたい」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?せっかく苦労して叶えたケアマネジャーの仕事、勢いだけで辞めてしまって「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。
本記事では、辞めてしまう前にまず考えたほうがよいこと、転職を決断した際には、転職を成功させる方法をご紹介します。


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ケアマネジャーを辞めたいと思うよくある理由

責任が重くプレッシャーに耐えられない

利用者さんやご家族に頼りにされる責任の重い仕事です。ケアプランの作成においても、内容次第で利用者さんの生活が大きく変わってきます。新人はもちろんベテランでも、「本当にこれでいいのだろうか」と自信を持てず不安になることがあります。

ケアマネは個々人で多くの利用者さんを担当しているので、ケアプランや利用者さんに関して居宅介護事業所内で同僚や上司に相談できないという環境にある方もいます。ノウハウの共有や悩みの解消が図れない中だと、個人にかかるプレッシャーはなおさら強くなります。

やってもやっても終わらない業務量の多さ

作成する書類も多く、担当者会議への出席など調整・訪問業務も多いケアマネジャーの業務。アセスメントシート、ケアプラン、モニタリング記録、担当者会議録、給付管理など書類作成だけでも疲れてしまいます。それに加えて、月1回以上の利用者宅の訪問や、緊急時の対応、法改正への対応などもするので業務量は膨大です。業務をこなすほどにスキルアップへと繋がりますが、その業務量の多さに疲れを感じる場合があります。

覚えることが多く、仕事内容が多岐にわたる

介護保険制度や地域の福祉サービスなど覚えることがとにかく多くあります。法改正で利用者負担や利用条件の変更などがあれば、それを学び理解する必要もあります。さらに、それに伴うケアプランの変更や、利用者さんへの説明も行っていかなければなりません。

また他職種業務を兼務されられるケアマネも一部にはいます。施設ケアマネであれば相談員業務、デイサービス併設の居宅介護事業所であれば繁忙期の送迎や一部介助業務を求められることもあるようです。

仕事内容が多岐にわたり、日中は本業のケアマネジャーの仕事になかなかとりかかれず、残業が多くなり心身共に疲弊してしまうというケースもあります。

書類が多すぎる

関わる書類の量が現場で介護職員をしていたころと比べると格段に多くなり、困惑していませんか。定められている書類の作成や、他の事業所から来る利用者さんの情報提供書などを加えると、かなりの量になります。休み明けに出勤すると、デスクに書類が積まれているという話もよく伺います。事務作業が苦手な方はこの書類作成が大きな負担になり、ケアマネジャーを辞めたいと思う理由の一つになる場合があります。

人間関係

人間関係にストレスを感じる機会が増えたという方もいるのではないでしょうか。ケアマネジャーの仕事をしていると職場のスタッフや利用者さん、そのご家族、サービス事業者、医師など関わる方の数が増えるというのが大きな原因です。

法改正のような自らに原因がない理由で利用者さんや家族から攻め立てられたり、あるいは介護保険制度を知らないことによる無理難題を迫られたりという場面もあるかと思います。またケア視点のない医療関係者からの頭ごなしな指示を受けたり、ちゃんと情報を届けてくれなかったり責任回避をする介護事業所に憤りを感じたりするという意見も伺います。

多くの関係者の間で板挟みになって、精神的な負担に耐えられないという方も少なくないでしょう。

ちゃんとした価値を提供できている実感が持てない

利用者さんに最適なケアプランを作成したいのに、マッチしていない自社の他サービスを入れたり必要以上の利用を進めなければならないといった経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。

これは、制度上の課題でどうにもならない側面もあります。居宅介護支援事業所の大半は、同一法人の他サービスと併設・近接している場合が大半です。ケアマネジメントだけでは地代家賃や光熱費なども含めると単体で黒字化するのが難しいためです。そのため運営法人としては、自社が提供する在宅サービス全体で考えざるを得ません。ただし度が過ぎると、ケアマネとしてはきちんとしたケアプランを作っている実感が持ちにくくなる面があるのも事実だと思います。

ケアマネジャーを辞めたいと思ったら、最初に考えること

ケアマネ辞めたい

もし、あなたが「辞めたい!」と思ったのなら、どうか勢いだけで仕事を辞めてしまうのは避けてください。まずは冷静になって辞めたい理由をもう一度見つめなおしてほしいのです。辞めたい理由は解決できないことなのでしょうか。もし、ケアマネジャーの仕事は好きでやりがいを感じているのなら、解決できる方法がないか考えてみてはいかがでしょうか。

ケアマネジャーの仕事にはいろいろなメリットがあります。

第一に、現場の介護職と違って身体介助をすることは減ります。夜勤もなくなるので身体的な負担が軽減されます。

第二に、ケアマネジャーには色々な働き方があります。居宅介護支援事業所での在宅ケアマネ以外にも、施設ケアマネや地域包括支援センター職員といった活躍の場が多数あります。高齢化が進む中で、ケアマネジャーの活躍の場はさらに広がるでしょう。キャリアを積めば独立して事業所を立ち上げることも可能です。

一時の感情や勢いで辞めてしまい、後悔する人も少なくありません。もう一度、メリットを見直してから判断してはいかがでしょうか。

それでも辞めたいと思った時の4つの選択肢

介護職とは別の道に進む

介護職以外の道に進むとなると、これまで培ってきたスキル以外のものが求められることになります。介護のノウハウを活かす職種としては介護講師や福祉用具販売などが挙げられます

ケアマネジャーを辞めて介護福祉士に戻る

現場で介護業務に就く介護職に戻るというのもひとつの方法です。同じ職場では少し気まずさがあるかもしれませんが、それは時間が解決してくれることもあります。また、ケアマネジャーとして働いた経験や知識をもっていると、以前に現場で働いていたころとは違った視点と支援ができるので、利用者さんやご家族、同僚からも頼りにされる場面が増えるのではないでしょうか。最近では特定処遇改善加算など、国としても介護職員の処遇改善に取り組んでいるので介護福祉士として働くことにはメリットがあります。

ケアマネジャーとして、他の職場を探す

ケアマネジャーの仕事にやりがいを感じているが、職場が合わない、人間関係が辛いといった場合、他の介護施設や事業所などで、ケアマネジャーを続けるという選択肢があります。居宅や施設など種類に差はあれど、これまでの経験を活かすことができるでしょう。

その場合は、転職時に職場の雰囲気や業務内容をしっかりと確認しておくことが重要です。

自社サービスを強制的に盛り込まざるを得ないケアプラン作成が嫌であれば、その点に関する考え方も確認をしておくことが重要です。完全に自由なケアプランが作れる会社というのは難しいかもしれませんが、自分として許容できる考え方の会社かどうかは大切です。現状の自社利用率はどれくらいかなどを把握しておくことも判断材料になります。

今の職場を辞めずに、改善策を考える

事業所の規模にもよりますが、人間関係の悩みであれば上司に相談したり異動を希望したりすることができます。業務に関してならば、書類の整理方法を見直すなど効率化を図ったりパソコンのスキルを上げたりするなど、できることもあるでしょう。ケアマネを辞めたいと押し切ってしまうのではなく、まずは改善策を模索してみるのも一つの方法です。

ケアマネの転職を成功させる3つのポイント

冷静になって考えた結果、転職という道を選んだ場合、今度こそ「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、どんなことに注意して転職活動を進めたらいいのか、具体的な転職成功のポイントをご紹介します。

ライフスタイルに合っているか考える

新しい仕事が、自分のライフスタイルに合っているのかチェックをしてください。まずは自分が何を望み、大切にしたいのか優先順位をつけましょう。転職後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、業務内容に加え、給与や休日、勤務時間や役職などの待遇や労働条件を確認し、より自分に合った職場を見つけることが重要なポイントです。

自分が働く姿をイメージする

自分が新しい職場でどのように働いているかイメージをしましょう。転職したい事業所のホームページを確認したり、見学をして雰囲気を知ったりするのもいいでしょう。採用担当者に、教育などの研修体制について、引継ぎ、相談できる先輩がいるのかどうか尋ねてみるのもひとつです。大切なのは、しっかりと頭のなかに働くイメージを作ることです。介護職以外の仕事に転職するなら、接客業などがイメージしやすく経験が活かしやすいかもしれません。

キャリアプランが描けるかどうか

転職した後、事業者が働き方やキャリアップの道を示してくれているのかチェックしてください。期待をもって入社をしたものの仕事内容が「自分が思っていたものとかけ離れている」といったことが起きないようにするためです。将来のビジョンを描けるのか確認しましょう。

まとめ

ケアマネジャーは責任が重く、業務量の多い大変な仕事です。仕事が辛くて、心身共に疲れてしまい「辞めたい!」という気持ちになる方も少なくなりません。同じように悩んでいる方もたくさんいます。

苦労してケアマネジャーの資格を取得して、実際に業務に就き利用者さんへのケアの中核を担い、介護サービスを提供するなかでは嫌なことだけでなく、嬉しいこともたくさんあったと思います。どのような選択をするにしても、今までケアマネとして提供してきたサービスや、置かれている状況を冷静に振り返ってみてください。勢いだけで辞めてしまい、後悔するということがないよう、もう一度しっかりと考えてベストな選択をしましょう。

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