睡魔と戦う介護夜勤!みんなが実践している眠気を覚ます暇つぶし方法

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夜勤_暇つぶし

介護施設は24時間365日稼働しているため、夜勤スタッフは欠かせません。しかし、要介護度の低い人が入所する有料老人ホームなどでは、必ずしも忙しい時間が続くとは限りません。コールがほとんど鳴らず、緊急の対応があまりない施設もあります。そんな夜勤の勤務中に睡魔に襲われたとき、職員はどう対処しているのでしょうか。介護職の夜勤に就いた人がどのように眠気覚ましをすればよいのか、その方法や実態を紹介します。

時間が空いたら、まずは本当にやれる仕事がないか確認してみる

夜勤の勤務時間中に空き時間ができたら、暇を持て余す前に他にできる仕事がないのかを考えてみましょう。ここからは、空き時間ができたからこそやれる仕事はないのかを検証していきます。

日中にできない仕事をする

日中は時間に追われることが多く、落ち着いて時間を取ることが難しい仕事を夜勤の合間の空き時間に対応してはいかがでしょうか。

レクリエーションや行事、委員会などの企画・準備

手芸や工作、歌や体操などのレクレーションの準備はいつもギリギリになりがちです。手芸や工作などで使う材料を揃えたり進行を考えたりしておくことで、翌日以降のレクリエーションをスムーズに余裕をもって進められるようにしておくのもお勧めです。また委員会の仕事や行事に向けての計画や準備なども、まとまった時間があると集中してできます。

パソコンを使った事務作業

パソコンの台数が少ない事業所などでは、日中は思うように使用できない場合もります。職員の少ない夜の時間帯にパソコンを使う事務仕事をまとめて行うのも一つです。

介護記録の記載や確認

介護記録は日々増えていくだけに、普段はなかなか以前のものまでさかのぼって読む時間が取りにくいものです。空き時間にじっくり読んでみると意外な気づきを得られるかもしれません。

細やかな部分の掃除や片付け

忙しいと雑然としがちな詰所や共有スペースを掃除したり片づけたりすると、その後の仕事を気持ちよくできるようになります。

同僚とコミュニケーションをとる

夜勤で働いている同僚が複数名いるときは、積極的に会話をしてはいかがでしょうか。会話をすることでお互いの人となりや考え方などをよりよく知ることができます。話題は、普段介護の仕事をしながら疑問に感じていることやお互いの趣味のことなど、どのようなことでもよいのでざっくばらんに話をしてみましょう。話をする中で共感できることや参考になる意見が聞けるかもしれません。また、情報交換をすることで相手との距離が縮まり、人間関係も円滑になるでしょう。

夜食をとる

夜勤は長時間働くことになるため、体力を持たせようと考えるならある程度の栄養補給は必要です。動く量の多い人はエネルギー切れにならないよう腹持ちの良いものを選ぶとよいでしょう。あまり作業量が多くない人の場合は、少しずつ食べられるものや眠気覚ましにもなる刺激のあるものを用意するのも手です。仕事の合間の空き時間を使って、しっかりと栄養補給をしましょう。夜食を食べることによって、仕事の合間の良い息抜きにもなります。

介護現場のICT導入(システム編)~導入の流れと補助金制度~
「職員の間接業務を減らして介護サービス提供に集中させたい」「ICT活用により働きやすい環境を作り、職員の離職防止につなげたい」と考える事業者様はぜひ参考にしてください。

みんながやっている夜勤の暇つぶしの実態

実際に介護現場で夜勤の仕事に就いている人は、空き時間ができたときにどのような過ごし方をしているのでしょうか。
Twitterでは、以下のような投稿が見られます

副業介護士ブロガー「たんたん」こと深井竜次さんのブログ「 介護士働き方コム

人それぞれ過ごし方は異なりますが、SNSをする人、読書をする人、ゲームをする人など様々です。その他にも、YouTubeで動画を見る人、キャリアアップを目指して勉強に取り組むといった意見も見られましたが、そもそも暇な時間がないといった声も多数上がっていました。

暇な時間があるということはトラブルなく平和な夜だということですが、空き時間といっても実際には仕事の時間です。コールがあったときや緊急事態が発生したときは中断してすぐに対応できる状態にしておきましょう。
また、施設によっては勤務時間中に仕事以外のことを行うのを禁じている場合があります。そうした施設では仕事に該当しないことを行うと、最悪の場合は解雇されることがあるため注意が必要です。

  • 夜勤中に時間が空いたらまずは本当にやれる仕事がないか確認!
  • 業務以外の事を行う場合は会社の方針を確認してから!禁止されていたら解雇の可能性も

夜勤中に眠くなった場合の対処法5つ

人間の体温は1日のうちでも時間帯によって体温が低いときと高いときの波があり、体内時計によってその波を調整しています。日中は体温、血圧ともに高くなるため活動するのに適していますが、午前3~6時は深部体温が1日のうちで最も低く、疲労回復に適した状態です。そのため、この時間は最も眠気に襲われやすい時間帯だといわれています。しかし、介護職は人の命を預かる仕事であるため、夜勤の後半の時間帯である午前3~6時に眠かったからといってミスが許されるものではありません。ここからは、眠くなりやすい時間帯をどのように乗り切ればよいのか、対処法を紹介します。

エナジードリンクやコーヒーを飲む

仕事中に眠気を感じたときは、カフェインを摂取すると効果的です。カフェインには眠気を抑制したり疲労感を減少させたりする効果があります。カフェインが含まれる代表的な飲み物はコーヒーやエナジードリンクです。両者ともコンビニや自動販売機で販売されているため、手軽に入手できます。コーヒーなら自宅で作ったものを水筒に詰めて職場に持っていくことも可能です。ただし、カフェインは摂取しすぎるとめまいや心拍数の増加などの副作用もあるため、摂りすぎには注意しなければなりません。日本ではカフェインの摂取に関して明確な基準が出されてはいませんが、WHOや各国のガイドラインによれば、1日400mg未満に抑えるべきとしていますので、通常のコーヒーであれば、1日に4~5杯にとどめておくのが無難です。

ラムネやダークチョコレートを食べる

糖質の一種であるブドウ糖を摂取すると脳にとって栄養になり、血糖値を上昇させ集中力や作業効率を上げる効果があるとされています。勤務中に眠くなったり作業効率が落ちたと感じたりしたときは、ブドウ糖を原材料として作られているラムネ菓子を食べるとリフレッシュできるでしょう。ラムネ菓子以外のタブレットでもカフェインが含まれているものを選ぶと、同様の効果が期待できます。また、ダークチョコレートのようにカカオ比率の高いチョコレートにはカフェインが多く含まれているため、眠気を覚ましたいときに食べるお菓子としてピッタリです。

硬めのお菓子を食べる

よく噛まないと食べられないおせんべいや堅揚げポテトなどのスナック菓子、グミやガムなどを食べることも眠気覚ましとして効果的です。噛むことによって脳が活性化し、作業効率が上がるという実験結果があります。ただし、ガムを噛みながら仕事をすると印象が良くないため、他の人と接するときや一緒に仕事をするときには避けましょう。

首筋や手首を冷やす

人間は眠くなると体温が高くなるため、冷却することにより眠気を覚ますことができます。眠くなっている状態は副交感神経が優位に働いていますが、身体を冷やすことで交感神経が優位になるのです。窓を開けて換気をすることや着ているものを1枚脱ぐことも効果的ですが、即効性のある方法として首筋や手首を冷やす方法があります。熱冷まし用の冷却シートを利用すれば手軽ですが、濡らしたタオルや保冷剤などでも冷やすことが可能です。ただし、長時間の冷却は身体の冷やしすぎになりますし、あくまで一時的な対応であるため、加減しながら行いましょう。

クール系の目薬をさしたり、歯磨きをしたりする

クール系の目薬を差すことも疲れ目を解消し、眠気覚ましとしても効果的です。ただし、目薬を多用することは目にとってあまり良くないため、注意書きに書かれた回数や用法を守りましょう。また、歯磨きをすることも効果があります。クールミント系の歯磨き粉を使えばより覚醒できるでしょう。歯磨きをすることで口の中も清潔になり、一石二鳥の方法です。

夜勤中の眠気を抑えるには夜勤前の過ごし方が重要

夜勤の勤務中に眠くならないようにするには、夜勤に出かける前の過ごし方がポイントです。夜勤だからといって朝から夕方まで寝ていたり、前日に夜更かししたりすると体内時計のリズムが狂ってしまいます。朝は決まった時間に起きて、日中は予定を詰め込まずにゆったりと過ごしましょう。

そして、夜勤に出かける前に3時間ほど仮眠を取ることで脳と身体を休められます。
部屋は遮光カーテンなどを利用してできるだけ暗くすると眠りに入りやすいでしょう。うまく眠れない場合は目を閉じるだけでも脳を休められるので

  • 夜勤前に3時間ほど仮眠をとることが大事!
  • 夜勤の後半の時間帯である午前3~6時が一番眠くなる時間帯
  • どうしても眠い時は5つの対処法を実践!

「夜勤は苦手」という場合は転職を考えてみても


夜勤の勤務中に眠くなったときの対策法を挙げてきましたが、そもそも夜勤は体内時計に反した働き方で身体への負担も大きいです。元々生活リズムが朝型の人は真逆の生活リズムになるため、心身への影響も懸念されます。身体への負担を減らすには、根本的に夜勤のない職場で働くことも1つの方法です。夜勤を負担に感じている人は、昼間に働ける職場への転職を検討してはいかがでしょうか。

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