部下の退職サインを見逃さない!優秀な介護職員を退職させない方法

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介護業界の人手不足は経営者や管理者にとって悩みのひとつです。責任感があり信頼できる職員から、突然退職の意思を伝えられて困惑した経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。告げられた側にとっては突然でも、辞めたいと思うまでには必ず兆候やサインがあったはずです。

そこで今回は「職員が辞めたいと考えている時にどのような兆候やサインがあるのか」「そのサインを発見した場合にどのように対処すればよいのか」といった点を中心に、優秀な職員を退職させないための方法をお伝えします。


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優秀な介護職員(部下)が辞めたいと考えている時の兆候やサインとは

部下が退職を考えるからには何らかの理由があり、「辞めたい」と言い出す前には必ずその兆候やサインがあるはずです。まずは退職を考えている部下に共通するサインにどのようなものがあるかを見ていきましょう。

愚痴や不満が多くなった

まだ対処できる可能性のある兆候が愚痴や不満です
「利用者さんからの苦情はすべて自分たちの責任にされる」「サービス残業が多すぎる」といった不満が募り、投げやりな状態になっているのかもしれません。このタイミングでは「辞めたい」という思いはあってもまだ決断には至っていない状態です。職場環境が改善されれば、解決することもあります。

逆に愚痴や不満を言っていた社員が急に言わなくなったとしたら、退職を決意した可能性が高まったと言えるでしょう。

優秀な社員であれば本来はネガティブな発言をしないはずです。それでも愚痴や不満が出てしまうのであれば相応の理由があると考えましょう。

仕事に対して受け身になっている

以前と比べ仕事に熱が入っていない、上司へ質問をしてこなくなったとすれば退職の兆候といえるでしょう。「この職場では自分のスキルが活かせない」「やりたい仕事ができない」「言っても無駄だ」といった気持ちが芽生えている可能性があります。

会議で積極的に発言していた部下が一切発言しなくなったのであれば、転職活動が順調に進んでいるからかもしれません。介護記録が端的、形式的になり文章量が減っているなどアウトプットの変化もサインのひとつです。

休む機会が増える

特別な理由がないにもかかわらず、半休や有給が増えている、急にシフトの変更を申し出るということがあれば、退職に向けた準備を進めていることも考えられます。

優秀な部下ほど転職に関しても計画的に進めていきます。自分の業務が時間内に終わらなければ必ず残業していた社員が、定時で帰るようになったとしたら転職活動や、転職に必要な資格の勉強をしている可能性もあります。

上司や同僚とのコミュニケーションが極端に減っている

以前は楽しそうに話していた利用者さんとのやり取りが急に減った、同僚ともあまり話さなくなったといった場合も退職を考えている可能性があります。特定の同僚としか話さないといった場合は、まだ辞めるかどうかを迷っていて、相談している段階かもしれません。

昼休みや休憩時間に一人で行動することが多くなった場合など、転職サイトを閲覧しているか、人事担当者とやり取りしているといった可能性もあります。また、飲み会などにも参加しなくなったのであれば、情が湧いて辞めづらくなるからと考えているか、理解のない上司や同僚との人間関係が面倒だと感じているのかもしれません。

挨拶をしなくなった

朝礼や夕礼での引継ぎが事務的になったり、挨拶をしなくなったりというのは非常に分かりやすい兆候のひとつです。会社への愛着が失せ、上司や部下への気遣いが面倒になり、挨拶や気配りがおろそかになる場合があります。

ただし、優秀な職員なら「立つ鳥跡を濁さず」で、退職を決意したからと言って挨拶をしなくなるということは考えにくいでしょう。重大な悩みを抱えているなど、何らかの原因で仕事への意欲をなくしているのかもしれません。上司には話せなくとも、同僚や先輩には相談している可能性もあります。

優秀な介護職員が辞める理由

次に公益財団法人介護労働安定センターの「介護労働の現状について 平成30年度介護労働実態調査の結果と特徴」を参考に、従業員が辞めたいと思う理由を見ていきましょう。「優秀な人材ほど辞めていく」というのは介護業界のみならずよく耳にする話です。しかし介護職の場合、仕事自体が嫌で辞めていくというより、職場の人間関係などが理由で辞める人が多くなっています。

職場の人間関係に不満があった

前職も介護職だった人の離職理由としてもっとも多いのが、職場の人間関係への不満です。上司や同僚と合わない、部下の指導が難しい、ケアの方法などで意見交換が不十分であるといった理由から、退職を決意する場合があります。

ほかに良い仕事・職場が見つかった

仕事内容が単調でルーティン化しているのかもしれません。優秀な人材ほど向上心が高く、キャリアアップやスキルアップを望んでいます。もっとやりがいのある仕事や職場が見つかった可能性もあります。

経営方針や仕事の仕方が合わない

会社の経営方針や介護観、仕事のやり方が自分と合わないというのも辞める理由のひとつです。業務の効率重視で適切な教育が行われていない、上司がスタッフの声に一切耳を傾けないなど、入所前に抱いていたイメージと実際に働き始めた現場にギャップを感じて辞める人もいます。

仕事のわりに給料が低い

介護の仕事は、精神的にも肉体的にも負担が大きいわりに給料が低いというのも退職理由のひとつです。特に入所型の施設では、ほかの施設に比べてその割合が高くなっています。

※平成30年度介護労働実態調査「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」より

労働環境や労働時間に不満

介護施設はどこも慢性的な人手不足です。そのため休憩や休暇が取りにくかったり、急なシフト変更や休日に設定された全体ミーティングに無給で呼び出されたり、サービス残業を強いられたりすることが不満につながっています。

自分の将来の見込みが立たない

介護のスキルを高めたくても環境が整っていなかったり、事業所が小さければ異動や管理職に就くのも難しく、将来の展望が描けなかったりして辞めていく人もいます。また、ある程度働いてみて成長を実感できなかったというケースもあります。

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兆候やサインが見受けられた時の対処法

優秀な人材を退職させないためには、まずは「辞めたい」と考えているサインや兆しを見逃さず、適切に対処することが求められます。何か様子が変だと感じたら、本人が退職を決意する前にフォローすることが重要です。

退職しようと考えているのか?職場への不満はないか?話を聞く

部下が退職のサインを出している場合、まずは辞めようと考えているのかを聞き、その理由や原因を具体的に話してもらうようにします。その際、大切なのは辞めたいと考えている部下の気持ちに寄り添うことです。

優秀な職員であれば、自分だけではなく周りのことも考えているはずです。「辞めたいほど悩んでいる」という気持ちを汲み取り、その理由や原因を具体的に聞いたうえで改善ができないかを話し合えば、退職を防げる可能性があります。

話を聞く際は、会議室や職場から離れたカフェなど、ほかの職員の目を気にせず落ち着いて話せる場所を選ぶようにしましょう。

素直に会社にとって必要な存在だと伝える

部下が必要な存在であることを素直に伝えるようにしましょう。あくまでも自分や会社の都合を押し付けるような言葉ではなく、「あなただから会社に必要」「辞めて欲しくない」という素直な気持ちを伝えることで部下の本音を引き出すことができます。

また、退職理由が会社側や上司であるあなたにあった場合、自分たちの非を認めて謝ることが大切です。たとえ同僚たちとの人間関係が原因だとしても、上司としてそのことに気付かなかった点を詫びましょう。

そうした姿勢に「想いを伝えれば改善してもらえるかもしれない」と部下が期待を持ってくれれば、退職を思い直す可能性が出てきます。そして、今後何かあれば「まずは上司に相談してみよう」と、気持ちに変化が生まれるでしょう。

突然退職を切り出された時の対処法

では、部下から突然退職を切り出された場合、上司としてどのように対処するべきでしょうか。

まずはサインに気付いた時と同様、退職理由や原因を具体的に聞きましょう。なぜ退職をしたいと考えたのか、そのきっかけなども含めて、できるだけ詳しい理由を聞きましょう。

次に、その理由が解決可能であれば、その具体的な解決策を伝えて引き止めます。

優秀な職員ほど不確実な約束で引き止めることはできません。
単に給与を上げればよい、休みを増やせばよいという安直な考えではなく、部下の本音を引き出して共感した対策を打つことが重要です。

ただし、こちらがサインに気付くことなく退職を切り出された場合、優秀な職員ほど引き止めるのは難しいということを理解しておきましょう。

そして、退職の意思が固く、これ以上は引き止めることが難しいと判断したら、意思を尊重して快く送り出してあげましょう。むしろ、今後の対策として本音の意見を教えてもらい、早期離職を減らすための参考にすることが大切です。もちろん、本音が出るかはそれまでの部下との関係性が影響しますので無理強いはできません。

退職が決まれば具体的なスケジュールを組み、欠員を埋めるための求人募集を開始します。くれぐれも「人がいないのに辞められたら困る!」など、こちら側の都合で強引に引き止めるといったことは避けましょう。

まとめ

優秀な部下が辞めるとなれば上司にとっては大きな痛手ではありますが、優秀な部下であればあるほど、退職に至るまでには相当悩んだはずです。退職を切り出されたら相手の気持ちになって対応し、意志が固い場合は決して無理に引き止めず、温かく送り出しましょう。

また、職員の退職を減らすためには採用段階でのミスマッチを防ぐのも効果的な手段です。退職のサインを理解しフォローしても辞めてしまう場合は、採用方法などを見直してみてはいかがでしょう。