介護現場で活かす!ケアプランと介護計画での情報共有

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介護現場で活かす!ケアプランと介護計画での情報共有

令和6年介護報酬改定では、居宅介護支援においても月1回以上のモニタリングをオンラインで対応したり、見守り機器活用などによる加算が新設されたりしています。
テレワークの取扱いについても示されるなか、「ケアプランと介護計画での情報共有」についてご紹介致します。
皆様の報酬改正にともなった業務の見直しに、ご活用いただければ幸いです。

介護計画はケアプランに沿った内容ですか?

ケアプランとは

利用者を担当しているケアマネジャーが、利用者の解決すべき課題に対応するためのもっとも適切なサービスの組合せについて検討し、利用者やご家族の生活に対する意向、総合的な援助の方針、生活全般の解決すべき課題、提供されるサービスの目標およびその達成時期、サービスを提供する上での留意事項などを記載したものです。

介護計画とは

ケアプランと介護サービス事業者によるアセスメントに基づき、長期・短期目標、利用者やご家族の意向や目標を達成するための支援内容(見守りや援助が必要なこと、入浴、機能訓練、送迎、口腔ケアなど)を組み立て、定期的に目標に対しての達成度を評価・更新し、介護サービス事業所は介護計画に沿ってサービスを提供します。

アセスメントとは

利用者本人の悩みや希望、体の状態、ご家族の思いや周囲の環境などについての情報を集め評価し、適切なケアについて分析することです。利用者の身体状況に変化が見られたときにおいても適宜実施します。
ケアプランと介護計画の内容が合っていないと、利用者やご家族の希望や目標を達成できなかったり、ケアマネジャーの行う給付管理に影響したり、提供したサービス分の介護報酬を受け取れなくなる可能性もあります。

以下、代表的な例にすぎませんが、ケアプランに沿った介護計画になっているかご確認をお願い致します。例)利用回数、送迎時間、サービス提供時間、入浴回数、送迎の有無、服薬介助など
※外出レクリエーション、イベントなど参加による追加利用は必ず担当ケアマネジャーに、ご相談・ご報告してください(場合によってはケアプランの変更が必要になるためです)。

※利用者やご家族の希望があり、介護サービス事業所としても継続的に利用回数の変更が必要と判断した場合も担当ケアマネジャーにご相談してください。

利用者個々に応じた介護計画を作成しましょう!

利用者のアセスメントが適切に行われていれば介護計画も個々に応じた内容となりますが、「画一的に作成されている(どの利用者も同じような内容)」と運営指導にて指摘を受けておられる事業所が多くみられます。
アセスメントより評価・課題抽出が十分にできていないと介護計画の内容も似たものになりがちです。アセスメントシートをしっかり埋め、課題に対して利用者には何を行っていただき、職員は何を支援するのかを検討し、より個別性のある介護計画の作成を心がけましょう。介護計画を一人で考案せず、他の職員の意見も聞くことができるとより個別性のある介護計画を作りやすくなります。

全体会議の重要性

月に1度の全体会議は、菅理者、生活相談員だけでなく、パート・夜勤専従を含む全職員が参加しましょう。
全体会議は、法人からのお知らせや利用者の情報共有、より良いサービス提供のための議論など、役職を問わず職員が意見を出し合える重要な会議です。議事録や資料の回覧だけでは確認漏れ、誤った解釈につながることもありますので、会議の場で見て・聞いて・質問することが大切です。開催時間の調整、変形労働時間制の活用、時間外申請するなどして、なるべく全職員が参加してください。

連絡事項の共有だけでなく不安の解消の機会にしましょう

法人からのお知らせや各サービスからの連絡事項の共有も大切ですが、利用者や施設・事業所運営、サービスについて職員みんなで意見を出し合うことにより、より良い施設・事業所運営、サービス提供につなげていくことができ、さらには“意見を出しやすい職場環境”を作ることによって悩みの解決、職員定着につながることも期待できます

全体会議は月1回しかない機会ですので、できるだけ多くの職員で積極的な議論を行いましょう。管理者は、職員が意見を言いやすいように議事進行に務めましょう(前もって議題を職員に通知し、会議前までに意見をまとめておくと欠席者の意見も反映されやすく、よりまとまりのある議論になることが期待できます)。

全体に情報共有を

利用者のケアプランと適切なアセスメントにて介護計画が作成され、介護計画をベースに介護サービスを提供しなければなりませんが、運営指導にて「ケアプランに沿ったサービス提供ができていない」「介護計画が画一的」との指摘が増加傾向にあります。

介護サービス事業者には、ケアプランの内容に沿い、利用者個々に応じたサービス提供が求められますので、介護計画に記載している内容が適切であるかご確認と全体会議の際にも、ケアプランや介護計画の重要性についても情報共有を心がけてください

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