「転職経験者に聞く!」求職者はココまで見ている!?求職者が働きたくなる職場の見学対応ポイント

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求職者が働きたくなる職場の見学対応ポイント

採用時に見学を取り入れている会社は多いのではないかと思います。

加えて「応募は来るけど、見学が採用に繋がらない」「見学で何を訴求したらいいのか分からない」「粗が見つかると嫌なので、なるべく見せたくないなぁ」「どこをみせたらいいのかなぁ」等で悩んでいる施設も多いのではないでしょうか。

今回インタビューに参加して下さった方に「転職時に見学へ行きましたか?」とアンケートをとったところ、92.9%が「Yes」と回答しています。この事から求職者にとって施設見学は会社を決めるうえで重要な判断材料である事が分かりました。

見学対応をしっかりと行う事で他社と差別化ができ、志望度が高くなるのではないかと思います。

今回は転職経験者へのインタビューを通して、見学対応のポイントについてご紹介します。

見学の目的・見るポイントとは?!

まずは、求職者が見学をする際に、何故見学をするのか?そして、どのようなポイントを見ているのかについて4つの視点からご紹介します。
合わせて、どのような視点で見学対応を行えばよいのかも紹介していますので、参考にしてくださいね。

施設の雰囲気重視!利用者×職員×上司との関係性

  • 場の雰囲気とか、醸し出している雰囲気とかですかね。「利用者とスタッフがどういう受け答えをしているか?」とか(50代 男性 介護老人保健施設勤務)
  • 上司とスタッフとの関わりを見ます。やらたよそよそしいと、上司やリーダーは「現場分かってない」って言われているタイプかな?って思う。関係性がいい感じだと良く見える。(40代 男性 介護フリーランス)
  • 創られたものではなく、自然な普段の様子が見たい。(20代 男性 グループホーム勤務)

今回のインタビューの中で雰囲気を重要視している声が1番多かったです。「上司はどんな人なのか」「職員との関係性はどうか」「利用者との関係性はどうか」を、求職者が見学先の施設で働く事を想像しながら見ています。ただ、雰囲気は伝えづらいかと思います。見学の際には、単に施設の様子を見てもらうのではなく、「○○を大切に○○をおこなっています」や「利用者と○○な関係を築けるように、このようなサービス、対応をおこなっています」等具体的な内容を伝えると、働くイメージがわき、雰囲気を伝える事ができます。加えて施設側の意図を伝える事ができ、相互理解が深まる見学になるでしょう。

ケアのレベル・質重視!

  • 利用者の姿勢や、座っている時のテーブルの高さは合っているか?地面に足がついて、膝の高さは適正か?杖の長さ・歩き方など、いいケアができているかどうかを見ています。(40代 男性 福祉用具専門相談員)
  • 車イスが綺麗かどうかも見る。汚いと、綺麗にする時間もないくらい忙しいのかな?って思っちゃう。あと利用者に合ってない車イスに座っているとか。意外と車イスはケアの質がばれちゃう情報が詰まったアイテム。(40代 男性 特別養護老人ホーム勤務)

その他には、「服が利用者に合っているかみます。上がストライプで下がボーダだと朝考える余裕もないのかなって感じる」というユニークな意見も。「利用者にどのようなケアを提供しているのか?」など職員や施設全体のケアのレベル感を見たいと感じている求職者は多いようです。日々のケアを丁寧に行う事が1番大切ではないでしょうか。加えて見学対応の際には、自社のケアの中で、どこが強みで、どのようなケアを大切にして行っているかを整理し自信をもって伝える、または、その部分を体感してもらい、より良いアプローチに繋げていきましょう。

建物・福祉用具・室内!働く環境は自分に合っているかどうか

  • 建物のつくりをみます。看護師はどこにいるか?お風呂は?食事は?など働いた時にどう動けるのか導線をみます。(40代 女性 特別養護老人ホーム勤務)
  • 死角が多い場所だとケアする時に怖いから死角があるかどうかは確認します。(30代女性 ショートステイ勤務)
  • 機械浴槽があるのか?ですね。私は体が小さいので1人で重度の方を一般浴でやってねというのは怖いかな。(30代 女性 ショートステイ勤務)

「施設のハード面が完璧です!」と言える施設は少ないかと思います。完璧に揃わなくとも、求職者にそこをリカバリーできる法人内でのルールや工夫点を同時にお伝えする事で、マイナス要素をプラスに変えていきましょう。伝える事で、働いた時のイメージを持ってもらい、求職者の不安要素を解消していきましょう。

求人票と書いている内容が違う!?施設の実態を把握する

  • 質問を30個くらい持って実態を聞きに行きます。(40代 男性 特別養護老人ホーム勤務)
  • 理念が体現されているか具体的に聞きます。「会社の理念は○○です」と言ってるけど、「具体的にどんな事をしているんですか?」みたいに意地悪な質問をしちゃいます。聞いて言葉を濁されると、やってないんだなって思う。(20代 男性 グループホーム勤務)

求職者は、その施設の実態を知りたいと思っています。例えば求人票に「認知症ケアが自慢です!」と書いているにも関わらず、質問すると言葉を濁され「実際はやってない施設なんだ」という印象を持たれてしまってはもったいないです。もう一度、「どこが自社・施設の強みか?」を整理・考え言語化してみましょう。「全てできています!」という施設は稀で、出来ていない事もあるかと思います。その時は、怖がらず今できていなくても、「これから○○をしようと思っている」という事も合わせて伝えましょう。「変わろうとしている会社」「嘘を付かず、悪い事も伝えてくれる会社」という良い印象に変わるはずです。誠実に対応する事が鍵です。

転職経験者が体験した入社したい!よかった見学対応エピソード

では、実際に足を運んでみて、入社したいと思った施設ではどのような対応が行われていたのでしょうか。具体的なエピソードと共に紹介します。

アポなしで行ったのですが…!

どんな施設か外から眺めて見てみようと思って、事前連絡無しに行きました。働いているスタッフが、「中みます?」と声をかけてくれて、いろんな所を見せてくれました。その場の判断力が凄くて社員に理念や行動指針が浸透しているんだぁと。施設や会社の片鱗がみれてとても良かったです。(50代 男性 介護老人保健施設勤務)

良くも悪くもふとした瞬間に、施設の内情がばれてしまいます。今回のケースのように、アポなしで対応しなさい!という事ではなく、私達の施設は○○を大切にしています!のように、施設の理念や行動指針等が行動で見えるだけでも、求職者にとってその施設や会社を掴む大切な判断材料になりうるのです。

丁寧な見学対応

何ヵ所か見学に行った時、その施設が唯一、施設長が玄関まで出てきてくれて「今日はよく来てくださいました」と言って、見送ってくれたのはとっても良かった。普段から外部の人に対しても同じように対応をするところなんだと思って、印象がよかった。(40代 男性 特別養護老人ホーム勤務)

施設長だけではなく、働いているスタッフ全員が丁寧に対応する事はとても重要です。丁寧に対応を行うことで、「入社後も丁寧に対応してくれる会社なのかな?」という会社への信頼感や、「ケアや地域・家族への対応もよいのかな?」という施設全体の良い印象が強くなります。結果として応募に繋がる可能性が高くなるといえます。

超がっかり…絶対に入社しない!残念な見学対応エピソード

反対に、施設見学に行って印象が悪くなった施設はどのような見学の対応を行ったのでしょうか。
エピソードと共にご紹介します。

見学の予定だったよね?!

派遣会社の方と一緒に見学に行ったのですが、明らかに施設の人じゃないと分かっているのに、外にいたスタッフさんが挨拶も無しに、玄関を閉められてしまい、唖然となりました。ケアマネさんや地域の人、お客様に対してもそうなのかな?と思うとここの施設で働きたいと思わなくなりました。(40代 女性 特別養護老人ホーム勤務)

見学で対応された事は、外部の人にも同様に対応しているのでは?と考える方が多いです。外部の人だから私達の施設とは関係ないという意識ではなく、常日頃から外部への意識と外部の人の対応について施設でのルールを決めていると、見学者が来た時も同様に対応でき、より良い印象に繋がります。

利用者の雰囲気を知れるはずが…

現場を見れる!と思い、見学に行きました。しかし、法人の説明ばかり長く、いざ施設見学になると食堂広いです!機械浴が最新です!という施設自慢・間取り自慢が…。そこに利用者や職員が働いている様子はなく、フロアー見学は「利用者さんがいるので、見れません」と言われてしまい、実態を見る事ができませんでした。(40代 男性 介護フリーランス)

見学で知りたい事が聞けないのは、求職者にとってマイナスポイントです。求職者がどんな目的で来ているのか?の視点で考え、見学をデザインして行く事が重要なのです。
事前に「見学で知りたい事はどんなことですか?」と確認してから見学の対応を行うのも求職者にとって満足度の高い見学になるかもしれません。

見学対応のポイント!

  1. 働く事が想像できるような見学を心がける
  2. 求職者目線になって見学をデザインする
  3. マイナスなポイントがあっても、誠実に伝える

今回ご紹介したポイントは、すぐに改善できるものもあれば、時間をかけて施設全体で時間をかけて取り組む場合もあります。今回の例を参考にして頂き、より良い施設見学にしていきましょう。

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