勤怠管理システムを導入あるいは切り替えるにあたって、様々なシステムがあり、何を基準に選べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では介護の勤怠管理システムについて、おすすめの9製品を一覧で比較しながらご紹介します。効率的かつ正確な勤怠管理を実現するための選び方のポイントや助成金制度についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
介護事業所の面倒なシフト・勤怠管理がらくらく
人員基準や加算要件は自動でチェック!CWS for Careはシフト表作成、勤怠管理、勤務形態一覧表作成をワンストップで提供する、介護専門のシフト・勤怠管理サービスです。
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目次
介護の勤怠管理システムとは?
介護業界における勤怠管理システムとは、介護職員の出退勤や労働時間、休暇などの勤怠情報を効率的に管理できるシステムのことです。
介護業界では、いまだタイムカードや出勤簿を用いて勤怠管理をしているケースが少なくありません。勤怠管理を手作業で行うと、人的ミスが生じやすく負担も大きくなるため非効率です。また、働き方改革関連法により「客観的な方法」による労働時間の把握が求められるようになりましたが、従来の方法ではこれも困難でしょう。
勤怠管理システムを導入すれば、従業員がパソコンやスマホなどから打刻した電子データがシステムに蓄積され、データを客観的に把握できます。労働時間の自動集計も可能なので、正確性を担保できるうえに作業負担が軽減され、人的コストを抑えることも可能です。
【厳選】介護の勤怠管理システムおすすめ9製品(比較表付き)
おすすめの勤怠管理システム9製品を、以下に一覧でまとめました。
No | システム名 | 対応機能 | 費用 | 導入形態 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | CWS for Care | ・シフト表作成 ・常勤換算表作成 ・出退勤打刻(外部連携) ・勤怠実績集計(外部連携) ・給与計算(外部連携) |
月額500円/名+初期費用 | クラウド型 | 施設系のみ対応 |
2 | HRMOS勤怠(※1) | ・出勤状況のリアルタイム確認 ・有給、休暇管理 ・勤怠データのCSV出力 ・勤怠レポート ・残業アラート |
初期費用:0円 30名以下:0円 31名以上:月額100円/名~ |
クラウド型 | 働き方改革関連法に対応 |
3 | KING OF TIME(※2) | ・残業時間管理 ・勤怠状況確認 ・スケジュール、志首都管理 ・有給、休暇管理 ・給与計算 |
初期費用:0円 月額300円/名 |
クラウド型 | 人事労務、給与計算等などのサービスも連携可能 |
4 | カイポケ勤怠管理 | ・シフト表作成 ・常勤換算表作成 ・出退勤打刻 ・勤怠実績集計 ・給与計算 |
初期費用:0円 基本料金:月額1,000円~ |
クラウド型 | サポートあり、法改正対応 |
5 | かえる勤怠管理 介護 | ・勤務状況管理 ・有給休暇管理 ・残業管理 ・シフト管理 ・給与連携 |
初期費用:0円 システム利用料:月額7,500円/1拠点 |
クラウド型 | タブレット型タイムレコーダー無料レンタル |
6 | ShiftMAX | ・シフト管理 ・出退勤打刻 ・ワークフロー管理 ・アラート ・休暇管理 ・データ出力、集計 |
月額300名/名+初期費用 | クラウド型 | 無料コンサルティングあり |
7 | ケアズ・コネクト | ・シフト表作成 ・出退勤記録 ・残業、有給管理 ・勤務時間集計 |
月額300円/名 | クラウド型 | 補助金の活用可能 |
8 | MOT勤怠管理 | ・勤怠管理 ・出退勤打刻 ・残業、有給管理 ・アプリ連携 |
初期費用:30,000円 月額費用:3,980円~ |
クラウド型 | 専用アプリあり |
9 | Toucheez QR勤怠 | ・シフト表作成 ・出退勤管理 ・訪問記録 ・勤怠データ分析 ・業務報告 ・給与計算 |
要問合せ | クラウド型 | 導入後の個別サポートあり |
1. CWS for Care
https://care-infocom.jp/cws-care/
CWS for Careはシフト表作成や勤務形態一覧表の自動出力、従業員情報の管理などの機能が備わった介護専門のシフト・勤怠管理システムです。
※勤怠管理は外部サービス連携
人員基準や加算の自動チェックが可能なシフト表作成から勤怠管理、勤務形態一覧表出力といった業務をクラウド上で一元管理できるため、勤怠管理の全体的な業務効率化を目指す場合におすすめです。
たとえば、「複数職種の兼務を考慮する必要があるため、シフト管理が煩雑化している」、「人為基準や加算要件を踏まえた勤務実績をリアルタイムで把握したい」といった事業所に最適でしょう。また、シフト表作成から勤務形態一覧表の作成までをワンストップで管理したいという方にもおすすめです。
なお、利用者向けにサポートサイトが用意されており、システムの活用に役立つ情報が掲載されています。また、解決の難しい内容についてメールやWeb会議でも対応しているため、システムに不慣れな場合でも安心です。
2. HRMOS勤怠
HRMOS勤怠は出勤状況をリアルタイムで確認できるほか、残業・休日出勤の申請および承認をシステム上で行うことができます。勤怠データをCSV出力やレポートで可視化することができるため、客観的な勤怠状況の把握が容易です。
なお、出退勤の打刻はパソコンやタブレット、さらにICカードやQRコードなど多様な方法に対応しています。登録人数が30名以下であれば無料で利用できるプランが設けられているため、初めて勤怠管理システムを導入する事業所でも安心して試すことができるでしょう。
3.KING OF TIME
KING OF TIMEはシフトや残業時間、有給休暇など、幅広く勤務状況を管理することができるシステムです。勤怠・人事労務データと連携することで、勤怠管理だけでなく給与計算まで一元管理が可能です。メールやチャット、電話によるサポートのほか、オンラインセミナーや説明動画なども用意されているため、システム導入に不安のある事業所にもおすすめです。
4.カイポケ勤怠管理
カイポケ勤怠管理は通所介護、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援、通所リハビリなど幅広いサービスに対応しているのが特徴です。多様な雇用形態に対応し、複数拠点でのデータ共有も行うことができます。
勤務時間はパソコンやスマートフォンによる打刻データがクラウドに保存され、シフト表作成から打刻・集計、さらに給与計算・振り込みまで一元管理が可能です。複数のサービスを提供している事業所や拠点が多い事業所におすすめです。
https://ads.kaipoke.biz/function/attendance_management.html
5.かえる勤怠管理 介護
かえる勤怠管理 介護は利用料が特徴的で、登録人数ではなく拠点数で決まります。拠点数が増えなければ、登録人数がどれだけ増えても料金が変わりません。
AIによる打刻のチェック、残業アラート、残業や有給休暇などの申請をシステム上で管理でき、さらにタブレット型のタイムレコーダーが無料でレンタル可能です。拠点内の従業員数が多い、事業所単位で導入を検討したいといった事業所におすすめです。
6.ShiftMAX
ShiftMAXは「従業員」「承認者」「管理者」の3つの権限に分けて使用することができます。多様なオプション機能を設けており、事業所に合わせたカスタマイズが可能です。
導入前にコンサルティングやエンジニアによるヒアリングの機会も設けられているため、これまで使用していた勤怠管理システムから別システムへの乗り換えを検討されている事業所におすすめです。また、エクセルをインターフェースに使用しているため、エクセル管理からシステム管理に切り替える場合も導入しやすいでしょう。
7.ケアズ・コネクト
ケアズ・コネクトはシフト表の作成から残業・有給管理、勤怠時間の集計まで行える勤怠管理システムです。所定勤務日数や出勤・欠勤日数、遅刻・早退回数、時間外労働時間、有給時間など、幅広い項目を自動計算できます。
また、利用者情報や報告事項の共有も行えるほか、チャットやアンケートなどのコミュニケーション機能が備わっているのも大きな特徴です。勤怠管理の効率化と合わせ、サービスの質やチームコミュニケーションに課題を抱えている事業所にマッチするでしょう。
8.MOT勤怠管理
MOT勤怠管理はパソコンやスマホでの手動打刻に加えて、事業所内のWi-Fi圏内に入ることで自動で打刻できる機能もあります。さらに、フレックス勤務や時差出勤などの勤務パターンごとのシフト管理、残業・休暇の申請承認、出勤簿による勤務状況の一覧化が可能です。
また、専用アプリが用意されており、GPSによる位置情報の確認・記録、内線通話、ドア開錠、チャットなどの機能がある点も大きな特徴といえるでしょう。スマホを利用した勤怠管理の見直しを行いたい事業所におすすめのシステムです。
https://www.mot-net.com/kintai-system/
9.Toucheez QR勤怠
Toucheez QR勤怠は従業員ごとにQRコードを発行し、このQRコードをかざすことで出退勤記録を行います。さらに、訪問場所ごとにもQRコードを発行でき、これを読み込むことで訪問状況を記録できます。この際、GPSで位置情報が取得されるため不正防止にも役立ちます。
これまで従業員の自己申請による記録を行っており、正確な勤怠や訪問状況が把握できていなかった事業所におすすめです。また、簡単にシフト表作成が可能なため、人材配置基準を遵守した施設運営の健全化にも貢献します。
https://www.qr-kintai.toucheez.jp/
介護事業者が勤怠管理システムを選ぶポイント
勤怠管理システムを検討する際には、以下のようなポイントに沿って選ぶとよいでしょう。
- 法改正に対応しているか
- 加算や人員基準のチェック機能があるか
- 厚生労働省指定フォーマットでの勤務形態一覧表の出力が可能か
- 操作しやすい画面になっているか
- サポート体制はあるか
介護保険法は3年ごとに法改正が実施されるため、自動で改正内容に対応してくれるシステムが望ましいでしょう。また、加算や人員基準を満たしているかを自動でチェックしてくれる機能があれば、確認作業が大幅に効率化できます。特に訪問型サービスなど従業員の外出機会が多い事業所においては、出退勤の打刻が外出先で行えるかどうかも重要なポイントです。
初めて勤怠管理システムを導入する場合は、上手く運用できるか不安に感じるかもしれません。そのため、操作性や導入後のサポート体制の充実度も、大切な検討項目となります。
勤怠管理システムの導入に利用できる助成金制度について
ICT導入補助金は、介護現場におけるICT機器・設備の導入に係る費用を補助する制度です。介護ソフトや情報端末、通信機器などが対象となり、勤怠管理システムもこれに含まれます。
なお、補助金は都道府県によって条件などが異なります。詳しくは、以下の記事でご確認ください。
勤怠管理システムの導入で担当者の負担を軽減しましょう!
介護現場においてタイムカードによる打刻やエクセルでの実績データの管理など、勤怠管理にかかわる業務が煩雑化しているケースが少なくありません。勤怠管理システムを導入すれば、こうした業務を効率化させると同時に、担当者の業務負荷を軽減することが可能です。
勤怠管理システムの導入には補助金制度を利用することもできますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。なお、システム導入の流れなどは以下の資料で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。