もう一度介護で働きたい!出戻り転職のタイプ別志望動機の書き方と例文

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もう一度介護で働きたい!出戻り転職のタイプ別志望動機の書き方と例文

他業界への転職、結婚・出産などのライフイベントなど、なんらかの理由で一度は介護職から離れたものの、再び介護の職に就きたいと考える方も少なくありません。出戻り転職の場合、経験のある仕事なので採用する会社側にも仕事の手順を最初から教えなくてよいなど大きなメリットがあります。
本記事では、介護職に出戻り就職する場合に、ブランクがあっても好印象を与えるタイプ別志望動機の書き方を、例文付きでご紹介します。


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採用担当者の目に留まる!出戻り転職の志望動機の書き方

採用担当者が見ている3つのポイント

転職活動で履歴書を作成する際、特に悩むのが志望動機の書き方ではないでしょうか。とくにもう一度介護職に出戻りする場合、「がんばります」や「やる気があります」では抽象的でインパクトがありません。

介護士の仕事は求人の数が多い分、応募者もたくさんいます。採用担当者に「ぜひ、うちの施設で働いてほしい」と思ってもらえるような志望動機を書くことが重要です。ポイントは以下の3点になります。

  • なぜその事業所を選んだのか
  • これまでの経験をどのように活かせるの
  • かこれからどのようなことをしたいのか

なぜその事業所を選んだのか?

特別養護老人ホームや有料老人ホームなど介護施設はたくさんあります。そのなかで、なぜその事業所を選んだのか、どんなところに魅力を感じたのかはとても重要です。

これまでと同じタイプのサービスか、異なるタイプのサービスか

これまでと同じサービスを選んでいた場合は「なぜ、そのサービスを選んだのか」については説明がしやすいと思います。もしこれまでの経歴と異なるサービスを選んだのであれば、面接者からみて納得のいく説明が大切になります。転職先を探す際は当然、給与や福利厚生なども重視して選ばれると思います。その点を語ることは問題ではないですが、あくまで納得感のある説明となるよう心掛けてください。

  • 小さな子供がいるので、夜勤のない環境で働きたい
  • より介助技術を高めるために、より重度の人に手厚いケアをしているサービスを検討した
  • 今後は一つの事業所で長く勤続しキャリアを築きたいと考え、福利厚生も含め将来的な展望が描けるサービスを選択した

どうして「その事業所」を選んだのか

同じサービスでも、同エリアに複数の事業所がある場合も少なくないと思います。そうした環境で、なぜ他所ではなく「その事業所」を選んだのかというポイントを説明することは大切です。
通いやすさなどの明確な理由があれば、それは記載して問題ありません(子供の迎え、など納得感ある理由があれば尚良し)。ただ、それ以外にも各事業所について以下のポイントを押さえて記載すると好印象となります。

  • 事業者の法人形態(医療法人なのか、社会福祉法人なのか、民間企業なのか)
  • ケアの中身(ユニットケアか多床室型か、看取りへの対応はどうか、など)
  • キャリアパスや福利厚生(自分が求める福利厚生があるからというよりも、それが希望する働き方と合うという説明ができれば好印象です)

事前に希望する企業のホームページなどで情報を確認しておきましょう。

これまでの経験をどのように活かせるのか

新しい職場でどんなことをしたいのか、将来の希望を書くことで仕事に対して前向きで意欲的な印象を与えることができます。
志望動機は自己PRでもあります。自信過剰な文章は担当者に悪い印象を与えかねませんが、謙虚になりすぎてはあなたの魅力が伝わりません。「入職後に〇〇の資格を取得して〇〇したい」といった具体的な内容を書きましょう。

採用担当者に好印象を与える志望動機の組み立て方

自分の志望動機を素直に書くことが基本です。採用担当者の目に留まるようにするには、先ほどご紹介した3つのポイントをふまえて、以下のような構成を組み立てて書くようにしてみましょう。

  • 復職前の仕事について
  • そこで得た強み
  • 退職の経緯など
  • 応募する企業や事業所を選んだ理由
  • 入社後に貢献できること
  • 将来の目標、キャリアビジョン

子育てのため介護職を離れていた場合の志望動機の例

子育てのための退職という理由であれば、採用側も納得です。さらに好印象を与えるため、離職中に復職を意識して勉強していたことなどがあれば、具体的に記載しましょう。

育児のため前職を退職しましたが、下の子が保育園に通うようになったのを機に再び介護業界で仕事をしたいと考えるようになり、離職中に介護福祉士の資格を取得しました。
以前は大規模な施設で型にはまった介護を求められることが多かったため、、利用者様に寄り添った介護サービスを提供したいと考えていたところ、貴法人の「少人数で一人ひとりのニーズに合わせてじっくりと向き合う」という考えに共感し、入職を志望しました。入職後は利用者様によりきめ細やかで行き届いたサービスが提供できるよう、これまでの業務経験と介護福祉士の知識を生かし、貴法人で必要とされる人材になっていきたいと思います。

親の介護で介護職から離れていた場合の志望動機の例

親の介護も採用側にとって納得の退職理由です。さらに好印象を与えるため、家族を介護することで利用者や家族の気持ちを理解できた点やその経験を今後の仕事に生かせる点などもアピールしましょう。離職中に復職を意識して勉強していたことなどがあれば記載してください。

母の介護が必要となり前職場を退職しました。実際に自分の家族の介護を経験し、認知症ケアの大切さを知ることができ、利用者様とご家族の気持ちを理解することもできました。この経験を生かして再び介護の仕事に就きたいと考え、認知症ケアに力を入れている貴法人で働きたいと思い応募しました。以前は無資格でしたので、復職するにあたって専門知識を身に付けるため、介護職員初任者研修の資格を取得しました。今後は、ご利用者様とご家族の気持ちがわかる介護士として活躍していきたいと思います。

一度は介護職を離れ、別の業界で働いていた場合の志望動機の例

他の職業で得たことやそれを介護の仕事でどう生かせるかを記載しましょう。なぜもう一度介護職に出戻りたいと思ったかがポイントになります。

以前からファッションに興味があり、介護施設からアパレルメーカーのお客様相談窓口に転職しました。半年前に自宅の隣に老人ホームが建ち、時折、散歩に出かける職員と入居者の方の様子を見ていて、もう一度介護職に復帰したいと考えるようになりました。社会福祉士の資格を持っていますので、お客様相談窓口で培ったヒアリングのスキルを、今後は生活相談員として生かしていきたいです。利用者様とご家族の方の不安や悩みを解決し、貴社が力を入れている「寄り添った介護」に貢献できるよう頑張ってまいります。

以前勤めていた職場に復職したい場合の志望動機の例

採用側は「また辞めるのでは?」と思っている可能性が高いため、どうして戻りたいのか具体的な理由を書きましょう。離職することで得られたことや、その経験を今回の再就職でどう活かせるのかを説明するのもポイントです。

人と接することが好きで介護職に就きましたが、特定の限られた人だけに接するよりも、より多くの人と接して接客や接遇、コミュニケーションのスキルを高めたいと思いホテル業界へ転職しました。しかし不特定多数の人よりも、ひとり一人と向き合ったサービスが自分に適していることを実感し、介護業界へ復職する決意をしました。今後はキャリアアップを目指し働きたいと思っており、研修制度が整っている貴社しかないと思い応募しました。福利厚生が充実している点も魅力です。前職ではフロントを担当しましたが、言葉が通じない海外からのお客様も多く、いかにしてコミュニケーションをとるかのスキルと中国語を学びました。その経験を貴社でも活かしたいと思います。

介護職で出戻り転職に失敗しないための注意点

介護職の志望動機

一般的にはブランクがあると復帰しづらいのですが、介護職の場合ではブランクは問題ありません。しかし、すべてが以前と同じわけではありません。出戻り転職で失敗しないためには、以下の点に注意してください。

働く職場によって仕事のやり方も全然違う

出戻り転職の場合、自分が働いていたころとは制度も変わっているでしょうし、職場によって仕事のやり方が全く違うこともあります。以前の職場と比べてストレスを感じてしまうかもしれません。

しかし、新しい職場の人たちにとっても経験者であるあなたに対して、やりにくさを感じている場合もあります。せっかく希望の職へ戻るのですから、心機一転、新たな気持ちで取り組みましょう。あくまで主役は利用者である高齢者の方々です。そのことを忘れないことが大切です。

今度の職場では絶対に譲れない、自分なりのポイント

出戻り転職の場合、同じ失敗を繰り返さないためにも、自分がなぜ介護職を辞めたのか、その理由を思い出してみてください。以前の職場選びで失敗したからこそ、今度の職場では絶対に譲れない自分なりのポイントを明確にしておきましょう。

非常勤からスタートして徐々に慣れていく方法もある

介護の仕事は勤務も変則的ですし、多くの職場で体力を必要とされます。長期間離れていた場合や、病気療養後に復職される場合など、無理は禁物です。どの職場でも、あなたに長く働いてほしいと思っています。あらかじめその旨を職場に伝え、いきなり通常勤務ではなく非常勤からスタートし、徐々に慣れていくという方法もあります。子育てをしながらの復帰であれば、仕事と家庭の両立ができるよう日勤だけのデイサービスもおすすめです。

いずれにせよ、応募する前には転職先となる事業者の情報を調べることが大切です。わからないことは介護転職専門のキャリアアドバイザーや事業所の採用担当者に相談してみましょう。また、お給料や有給、福利厚生などの待遇面も転職活動には欠かせない条件です。転職サイトなどに掲載されている求人情報で、事前にしっかりと確認しておきましょう。

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