「介護施設を運営しているが、人材不足に悩まされている」
「自社求人では全く人が集まらないので、人材派遣会社の利用を考え始めた」
「ネット上によくある”派遣会社ランキング”は信用できるのだろうか」
本記事は、自社求人を出しているものの応募が集まらず、人材不足にお悩みの介護施設経営者・人事担当者の方に向けて執筆しました。介護業界全体では人材不足が慢性化しており、供給に対して需要が大きく上回っています。
そこで選択肢のひとつに挙がるのが「人材派遣会社」です。ただ、派遣会社の利用にあたって、実態はどうなのか、安易に利用して良いものなのか不安に思う方がほとんどでしょう。この記事では、人材派遣会社の特徴やメリット・デメリット、選び方について詳しくお伝えします。
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目次
介護業界は慢性的な人材不足
介護業界では、253万人の需要に対して215万人の供給という、深刻な人材不足が続いています。
ハローワークの求人媒体を見てみても、施設が新たな人材を採用できない状態が続いています。何とか人材を集めようと、「人材紹介会社」を活用する施設が増えているのです。
介護の人材紹介とは?サービス内容とメリット
前述のように介護業界では、人材採用を喫緊の課題とする介護施設が多く、最近では「人材紹介会社」が注目されています。そもそも人材紹介とは何なのか、どのようなサービスを提供しているのか、ここで詳しく解説します。
人材紹介の特徴
介護業界における人材紹介は、国の「職業安定法」に基づいて認可を受けた事業所がおこなっています。人材紹介会社は、同会社のサービスに登録している求職者を、募集している介護施設に紹介することが主な業務です。求職者と施設側で雇用契約が結ばれた後に、人材紹介会社に対して紹介料が支払われる仕組みになっています。
人材紹介会社では、次のようなサービスを提供しています。
- 施設側が理想とする人物像のヒアリング
- 理想や求人内容に合った人材の紹介
- 面接日時の調整
人材紹介会社を介して1人採用した場合、その職員の理論年収おおよそ20~30%が紹介料となります。
人材紹介を使うメリット
最大のメリットといえるのが、施設側の条件に合った人材を紹介してもらえることです。実際に雇用契約が結ばれるまで、面接などのスケジュール調整にも対応しています。何も介さずに求人媒体を利用するよりも、人材紹介会社を利用することで、媒体を見ていない層にもアプローチが可能です。毎日が忙しく人材不足で悩んでいる介護現場にとっては非常にうれしいサービスといえます。
人材紹介を使うデメリット
デメリットとして挙げられるのが、採用コストです。雇用した職員の理論年収が400万円だった場合、その内80~120万円は紹介料として、施設が人材紹介会社に支払わなくてはなりません。ある程度予算に余裕のある事業所でなければ利用できないのがネックです。
より詳しいメリット・デメリットについては以下の記事で解説しています。
人材紹介会社を選ぶときのポイント
人材紹介会社にはコストがかかりますが、自社のリソース負担を大きく軽減できるため、忙しい介護現場にとっては非常に楽です。そのためにも自社に合った人材紹介会社を選ぶ必要があります。人材紹介会社を選ぶ際は、以下のポイントを意識してみてください。
介護について詳しいか
人材紹介会社自体が介護業界に明るいかどうかをチェックしましょう。介護業界に詳しくない会社に任せてしまうと、施設側の要望が伝わりにくく、コミュニケーションロスが生まれてしまう場合があります。そのため、普段から介護施設での人材紹介を行っていて、かつ人材の配置や加算要件なども理解している会社を選ぶことをおすすめします。
介護人材の紹介の実績はあるか
これまでの紹介実績もチェックしておきましょう。これまで何人紹介してきたか、どのような人物を紹介してきたかなど、実績豊富な方が信頼できます。自社に合った人材の紹介実績がある場合、スムーズな対応が期待できるでしょう。また、人材紹介会社の登録者数も重要です。登録している求職者が多い方が、紹介できる人材の幅が広がります。
連絡の頻度はマメか
人材紹介会社を利用する際は、ヒアリングや日程調整などを行うため会社と連絡を取り合うことになります。その際、相手のレスポンスの速さや発言の一貫性なども意識してみてください。基本的には、こちらが質問や問い合わせをした際、レスポンスが早い人材紹介会社の方が信頼できます。
ランキングサイトは参考になる?
ランキングサイトの情報を鵜呑みにするのは危険です。ランキングが広告になっているケースもあるため、運営元がどこなのか、何を根拠にランキング付けしているのかなどが明確に記載されているかを確認しましょう。
人材紹介を利用する際の注意点
人材紹介会社を利用することで施設側の負担は大きく軽減されます。一方で、利用する際に注意すべき点もあるので、ここでお伝えします。
売り手市場ですぐ辞めてしまうリスクもある
冒頭でもお伝えしたように、介護業界は人材不足が慢性化しており、売り手市場が続いています。実際に採用につながっても、「職場で嫌なことがあった」「やっぱり合わなかった」「もっと良い条件の仕事があるはず」など、すぐに辞めてしまう人も少なくありせん。
こうしたミスマッチを防ぐためにも、給与や福利厚生など自社の待遇を見直したり、業務内容も包み隠さずに伝えつつ、魅力的な会社であることをアピールすることが大切です。
人材紹介でも人材が見つからないこともある
人材紹介会社を利用したからといって、100%人材が見つかるとは限りません。お金を払って人材紹介会社に依頼しても、雇用契約まで結びつかないケースもあります。介護専門の人材媒体も同様です。
サービスを利用したからといって必ず採用ができる訳ではないので、待遇など見直すべきところは見直し、より求職者にとって働きやすく、魅力的な施設づくりが必要です。
人材不足の解消には「海外人材」の採用がおすすめ
人材紹介会社にはメリットがある反面、ミスマッチやそもそも人材が見つからないなどのリスクがあります。現時点で人材不足に悩んでいる施設は、海外人材の採用がおすすめです。
国内から「海外」に目を向ければ就労可能な人材の母数が大きく広がり、かつ介護や日本語について深く学んできた人材もいます。ぜひご検討ください。