介護職を辞めたい!後悔しないために考えるべき3つの選択肢

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介護職を辞めたい!後悔しないために考えるべき3つの選択肢

体力的にも精神的にも負担の大きい介護のお仕事。やりがいを感じていても、職場の人間関係や労働環境、お給料に対する不満やストレスが溜まって、「介護職を辞めたい」と思ってしまうこともあるでしょう。辞めたいと思ったときに勢いで今の職場を辞めてしまうと、後悔する結果になるかもしれません。本記事では介護職を辞めたいと思ったときに考えるべきこと、後悔しないための方法をご紹介します。


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『もうやってられない』介護職を辞めたいと思うよくある7つの理由

介護職を辞めたいと思う理由としてよくある7つの理由を、介護職員の声とともにみていきましょう。

介護職を辞めたい理由1 「人間関係がつらい」

[box05 title=”介護職員の声”]介護の専門学校を卒業したばかりで特養で働いて3年目になります。
入職したてのとき、卒業したてで経験のない私に、先輩の介護士から『こんなこともできないの?私は誰にも教えてもらわなくてもできたけれど』とあきれ顔でいわれました。
それからは自分で覚えるしかないと思い、先輩のしていることを必死で見て覚え、日々、業務をこなしてきました。
しかし、どうしても自分では解決できないこともあります。先輩に聞いても、『私が代わるから、どいて!』と邪魔者扱い。また別の先輩からはわざと聞こえるように『あの子は介護職として使えない』といわれることもあります。
頼れる先輩や同僚もいないので、職場の人間関係がつらいです。[/box05]

介護職員として働く多くの方が、一度は人間関係に関するストレスが原因で「仕事を辞めたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。

介護現場にはさまざまな人生経験や職業経験を持つ、幅広い年齢層のスタッフが働いています。そのため、考え方や価値観の違いで意見がぶつかり合ったり、うまくチームワークが築けなかったりといった問題が発生する場合があります。

そして、慢性的な人手不足から自分の仕事で手いっぱいで周囲に厳しく当たってしまうなど、スタッフ同士の人間関係が上手くいかないことも少なくありません。

さらに、介護現場ではスタッフ同士の人間関係ばかりではなく、利用者さんやそのご家族、看護師などの他職種や外部の関係機関の担当者など、多種多様な関わりが生まれます。関わる人間が多くなると、その分ストレスを抱える機会も多くなります。

介護職を辞めたい理由2 「労働環境が悪い」

[box05 title=”介護職員の声”] 勤務時間終了までは利用者さんのケアにあたっているので、介護記録は勤務時間終了後に書いています。
勤務時間終了時刻に利用者さんのケアから離れられないこともしばしば。毎日平均して2~3時間は残業しています。休み時間もミーティングや午後からのレクの準備などで削られます。
残業代や休憩時間中に働いた分のお給料は出ません。人手不足のため、希望日の休みや連休を取ることもできません。[/box05]

介護の現場では「労働環境が悪い」という理由で介護職を辞めたいと考える方も少なくありません。具体的な状況として、次のようなものが挙げられます。

  • 慢性的な人手不足で休憩や休暇が満足にとれない
  • サービス残業を強いられる
  • 急なシフト変更を頼まれる
  • 当初の契約と比べて夜勤の回数が多すぎる
  • 休日に全体ミーティングで呼び出される(無給)

介護職を辞めたい理由3 「仕事のわりに給料が低い」

[box05 title=”介護職員の声”] 介護経験6年目、月の手取りは20万円を切ります。年収は300万円ありません。
業務内容のわりに給料が低いと感じます。結婚していて子どもも一人いますが、介護職は共働きでなければやっていけないと思います。[/box05]

仕事内容に対して給料が見合っていない、夜勤に入っていても給料が低い、結婚していて家庭を持っていると、自分一人の給料では生活していけないなど、「給料が低い」ことも退職理由のひとつです。
特に、若いころは夜勤を多く入れても平気だったものがだんだんと辛くなってくる。あるいは結婚・出産といった生活環境の変化がきっかけになる人も少なくありません。

介護職を辞めたい理由4 「経営方針が合わない」

[box05 title=”介護職員の声”] 一人ひとりの利用者さんに時間をかけて寄り添った介護をと思っていましたが、人員削減で常に人手不足のため、利用者さんから声をかけられて対応していても、『一人の利用者にそんなに時間をかけないで』と注意されます。
まるで流れ作業のように業務をこなしていくだけで自分の思い描いていた介護ができない毎日です。
『子どもがいるので夜勤には入れない』と入職前の面談で伝えていましたが、『夜勤に入れない?』と何度も催促されてストレスに感じます。[/box05]

介護の現場では、自分が持っている介護観と事業所の経営方針との違いや、入職前に聞いていた話と実際に入ってからの条件が異なるなど、経営方針が合わないという理由も介護職を辞めたい理由のひとつとなっています。経営方針や介護観は、面談や見学だけではなかなかわからない点が多く、自分が思っていた理想と現実とのギャップが生まれやすい点でもあります。

介護職を辞めたい理由5 「体力的な限界」

[box05 title=”介護職員の声”] 自分よりも体格の大きな利用者さんや重度の介護度の方も多く、移乗やトイレ、入浴介助の連続で腰を痛めてしまいました。
夜勤と日勤との不規則な勤務体系で疲れもなかなかとれず、身体の疲労も感じます。腰痛や疲労を抱えながら、介護職として定年まで働いていけるのか不安です。[/box05]

介護職は利用者さんの身体介護も多いので、腰痛などの外科的な問題と連続夜勤などの不規則な勤務時間による体力的な限界を感じ、介護職を辞めたいと思う方もいます。腰痛の問題に関しては、身体介護に入る前に、腰や膝に負担のかかりにくい身体の使い方の指導・教育が現場で十分に行われていないといった背景もあります。

介護職を辞めたい理由6 「将来の見込みが立たない」

[box05 title=”介護職員の声”] 職場の教育体制が整っておらず、介護の方法も人それぞれです。自分で学ぶしかありません。
目の前にあることだけをこなす毎日で、研修などの勉強に行く機会も与えられず、将来のキャリアアップを思い描くことができません。[/box05]

介護現場のスタッフの教育体制が整っておらず、質の高い介護を学ぶ機会がないことや、さらに小さな事業所などに勤務する場合は異動や管理職へのキャリアアップ、給料アップなども難しいと感じて将来を不安に思う方が多く、将来の見込みが立たないことも介護職を辞めたい理由のひとつになっています。

介護職を辞めたい理由7 「経営状態が悪すぎる」

[box05 title=”介護職員の声”] 職場は新しくスタッフが入ってもすぐに辞めていき、利用者さんも入所しても数ヶ月で退所していきます。
スタッフは常に人手不足で、質の低いサービスしか提供できない状態です。そこに利用者さんが入所されても、満足いくサービスが受けられずに去っていかれるのだと思います。
経営自体に問題があるのではと不安に感じます。[/box05]

スタッフの入れ替わりが激しい、利用者さんが入所してもすぐに退所する、地域や外部の関係機関からの評判が悪いと聞くなど、経営状態の悪さを不安に感じて辞めたいと思う方もいます。スタッフの入れ替わりが激しいとサービスの質を担保できず、利用者さんが去っていく悪循環となっているケースもあります。

介護職を辞めたいと思ったら、最初に考える3つの選択肢

「介護職を辞めたい」と思ったときに、考えられる3つの選択肢について詳しく説明します。

選択肢1 介護職を辞めて別の道へ進む

介護職を辞めたいと思ったときの選択肢として、「介護職を辞めて別の職種に就く」という選択肢があります。

しかし、全く違う業界へ転職する場合は、これまでのキャリアが通用しない場合もあるため、ゼロからのスタートとなることも覚悟して臨む必要があるでしょう。

介護職のキャリアを活かせる仕事としては、コミュニケーション能力や接遇マナーを活かしたサービス業、介護の知識を活かすことのできる福祉用具関連業などが考えられます。

選択肢2 転職して介護職を続ける

仕事を辞めたいと思ったとき、介護職を辞めてしまわずに職場を変えて介護職を続けるという選択肢もあります。

求人検索をしてもわかるように、介護の求人は非常に多く、超売り手市場です。転職のチャンスはたくさんあるので、介護の仕事自体が嫌いというわけではなければ、職場を変えて介護職を続けるという道もあるでしょう。自分に合った働きやすい職場を見つけることができれば、長く働くことができます。

選択肢3 現在の職場に残る

介護職を辞めたいと思ったとしても、現在の職場でもう少し続けるという選択肢もあります。今抱えている問題や不満に対する改善策を考え、自ら働きかけることで職場にとどまることができるかもしれません。

たとえば、特定の人間関係で悩んでいるのであれば上司に相談する、夜勤に入る回数が多くて体力的に厳しいと感じる場合にはシフトの見直しをお願いするなど、事業者に働きかけることでうまく解決することもあるのです。

今すぐ辞めてOK。やめた方がいい職場の条件

次のような場合には、職場を変えることをおすすめします。介護業界で転職する場合にも、職場選びの際には以下の点を確認しましょう。

  • 摘便やインスリン注射など、無資格者が行ってはいけない違法な医療行為を強要する
  • 帰宅のタイムカードを押した後に働くようにいわれるなど、残業代が支払われない
  • 利用者さんからの暴力やハラスメントがまかり通っており、事業者側に相談しても対応がない
  • スタッフ間で明らかないじめがある
  • うつ病など、業務に支障が出るほど心身の状態が良くない

辞めたい!でも介護職は続けたいときは転職を検討

「今の職場を辞めたい! でも介護職は続けたい」というときには、別の職場への転職を検討してみましょう。介護の離職理由を見ると介護の仕事自体が嫌で辞める人は少なく、介護職にはいくつかのメリットも考えられます。転職を成功させるための方法と合わせて確認していきましょう。

介護の仕事自体が嫌で辞める人は少ない

公益財団法人介護労働安定センターの「平成30年度介護労働実態調査介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書」の「介護関係の仕事を辞めた理由」をみると、介護の仕事自体が嫌で辞めたという例は少なく、「職場の人間関係」や「結婚・出産・妊娠・育児」を理由に介護の仕事を辞めた方が多いことがわかります。

介護関係の仕事を辞めた理由 割合(%)
職場の人間関係に問題があったため 22.7
結婚・出産・妊娠・育児のため 20.3
他に良い仕事・職場があったため 17.6
法人や施設・事務所の理念や運営のあり方に不満があったため 16.5
収入が少なかったため 16.4
自分の将来の見込みが立たなかったため 16.3
新しい資格を取ったから 11
人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振などのため 7.1
自分に向かない仕事だったため 5.8
ご家族の介護・看護のため 4.6
病気・高齢のため 4.2
家族の転職・転勤、または事務所の移転のため 4.0
定年・雇用契約の満了のため 3.2
その他 11.4
無回答 1.1

出典:公益財団法人介護労働安定センター 平成30年度介護労働実態調査介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書 表Ⅷ-3(5)① 前職(介護関係の仕事)をやめた理由(複数回答)(問31(2)③)

介護職を続けるメリット

社団法人全国老人保健施設協会の「介護職の離職後の職場復帰に関する調査研究事業報告書(平成23年)」によると、復職した介護職の復職前の職業は介護職86.2%、介護職以外13.4%と圧倒的に介護職が多い結果となっています。何らかの理由で介護職を辞めたいと思い、実際に介護職を辞めた方も86.2%が再び介護職に就いています。

介護職員が介護職を選んだ理由として多いのは、「働きがいのある仕事だと思ったから(45.0%)」「今後もニーズが高まる仕事だから(28.6%)」「人や社会の役に立ちたいから(27.9%)」です。介護職をやりがいのある仕事だと思い今後の社会のニーズを考えたうえで、人や社会のために働きたいという思いを抱いて介護職に就かれている方が多いのです。

介護職を勢いで辞めてしまい、後悔する方も少なくはありません。自分が「介護職を辞めたい」と思った理由を一度冷静になって見つめてみると、意外と解決できる内容であったと気づくこともあるでしょう。職場の人間関係や給与の低さ、会社との経営方針の違いは、介護職にかかわらずどのような職種においても起こることです。

介護の仕事は将来的にますますニーズが高まる安定した仕事です。現場の介護職員が辛いと感じる場合には、ケアマネジャーや生活相談員へのキャリアアップも可能です。勢いで辞めて後悔する前に、もう一度どのような選択肢があるかを考えてみましょう。

転職を成功させる2つの方法

介護職を辞めたいと思い、転職を決意した場合には、次こそ自分に合った職場を見つけることができるように次の点に注意しましょう。

転職先を見つけてから退職する

「介護の仕事をもう辞めたい!」と思っても、勢いで退職するのは少し待ちましょう。体調不良や家庭の事情など、すぐに辞めざるを得ない理由がないのであれば、転職先を見つけてから退職するのがおすすめです。

退職してから転職先を探すと、金銭的な余裕がなくなる可能性があります。転職先がなかなか決まらないと、精神的な焦りが生まれることもあるでしょう。

在職中であれば、自分が納得いく職場をじっくりと探すことができます。円満退社をするためにも、退職から転職に向けて計画的に準備を進めていきましょう。

転職の条件に優先順位をつける

転職を成功させるためには、自分が望む条件に優先順位をつけておくことが大切です。前述したように、介護の退職理由は一人ひとり異なります。自分がなぜ今の職場を辞めたいのか、次はどのような職場で働きたいのかを改めて考えてみましょう。

今の職場の経営方針に不満がある場合は、理念や運営スタイルをしっかりと把握したうえで転職先を検討する必要があります。給与アップを望むのであれば、資格手当やキャリアアップ制度が充実した職場を選ぶのがおすすめです。

希望の条件が明確化しているほど、自分に合った長く勤められる職場に出会うことができるでしょう。

辞めたいと思ったときは、一度、自分の気持ちを整理してみよう

介護職に就く方の多くは、一度は介護職を辞めたいと考えたことがあるでしょう。
しかし、介護の仕事自体が嫌いといった理由ではなく、人間関係やそのほかの理由を挙げる方が大半です。
勢いで辞めて後悔してしまわないためにも、なぜ辞めたいのか、自分の気持ちを整理してみることが大切です。

辞めたいと思う原因に対して自分から職場へ働きかけても状況が変わらないのであれば、転職などで環境を変えるのもいいでしょう。
職場によって、自分に合う・合わないがあります。転職する際には事前にしっかり調べて、次こそは自分に合った長く働ける職場を選んでくださいね。

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