介護事業も活用できる中途採用等支援助成金とは?各コースの制度内容、支給額や申請の内容をご紹介

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介護事業も活用できる中途採用等支援助成金とは?各コースの制度内容、支給額や申請の内容をご紹介

高齢者が増える一方で介護職員は採用難です。リソースを確保するためには、増やすだけではなく今いる人材に定着してもらうことも重要です。他事業所よりも働きやすい職場であると思ってもらうために、職場環境の改善を検討しましょう。

この記事では介護事業所が利用できる中途採用等支援助成金の情報をまとめ、補助金額まで詳しくご紹介しています。

また、記事後半では関連する補助金を一覧にまとめております。ぜひブックマークをしてご活用ください。


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中途採用等支援助成金

この助成金は、中途採用拡大コースとUIJターンコースの2つがあります。

それぞれの採用拡大を図る事業主へ助成されます。

※生涯現役起業支援コースは令和4年3月31日に廃止されました。

▶中途採用拡大コース

中途採用者の雇用管理制度を整備した上で中途採用の拡大を図った事業主に対して助成するものであり、中途採用の拡大を通じた生産性の向上に取り組む事業主への支援を目的とした助成金です。

対象事業主の条件は以下の通りです。

  • 支給のための審査に協力すること
  • 支給対象者に対する賃金を支払い期日までに支払っていること
  • タイムカードなどの必要書類を整備、保管している事業主であること 他

詳しくは制度の公式ページでご確認ください。

補助金額

実施区分ごとに、1事業所あたり以下の金額が助成されます。

助成概要 助成額
中途採用率の拡大 50万円
45歳以上の中途採用率の拡大 100万円

参照:中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)|厚生労働省

申請期間(期日)
「中途採用計画」を策定し、中途採用計画の開始日の6か月前の日から中途採用計画の開始日の前日まで

助成を受けるためにクリアすべき条件

受給するためには、1の対象労働者を雇い入れるとともに、2の措置をとることが必要です。

  1. 支給対象者 次のA~Eのいずれにも該当する方
    • 申請事業主に、中途採用により雇い入れられた方
    • 雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者として雇い入れられた方
    • 期間の定めのない労働者(パートタイム労働者を除く)として雇い入れられた方
    • 雇入れ日の前日から起算してその日以前1年間において、雇用関係、出向、派遣または請負により申請事業主の事業所において就労したことがない方
    • 雇入れ日の前日から起算してその日以前1年間において、申請事業主との関係が資本的・経済的・組織的関連性などからみて独立性を認められない事業主に雇用されていた方でないこと
    • 雇入れ時の年齢が45歳以上であること ※実施区分「45歳以上の中途採用率の拡大」のみ
  2. 必要な措置
    • 中途採用計画期間中に、支給対象者を2人以上雇い入れること
    • 計画開始日の前日から過去3年間の中途採用率に対して20ポイント(中途採用率拡大目標値)以上向上させること
    • 計画開始日の前日から過去3年間の45歳以上中途採用率と比較して、10ポイント(45歳以上中途採用率拡大目標値)以上上昇させること ※実施区分「45歳以上の中途採用率の拡大」のみ
    • 前職の賃金と、雇入れ後に支払われる賃金を比較して5%以上上昇させること ※実施区分「45歳以上の中途採用率の拡大」のみ

中途採用率拡大目標値の定義や、その他の要件については制度の公式リーフレットでご確認ください。

▶UIJターンコース

東京圏からの移住者を雇い入れた事業主に対し、その採用活動に要した経費の一部を助成する制度です。採用計画期間内に、対象労働者1人以上を雇い入れた事業主の方が対象となります。

対象となる労働者の要件

  • 東京圏からの移住者であること
  • 地方公共団体が開設・運営するマッチングサイトに掲載された当該事業主の求人に応募していること
  • 雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者として雇い入れられること
  • 継続して雇用する労働者として雇い入れられること

助成対象となるもの

対象となる労働者の採用活動に要した次の経費が対象となります。

  • 募集・採用パンフレットなどの作成・印刷経費
  • 自社ホームページ・自社PR動画の作成・改修経費
  • 就職説明会・面接会・出張面接などの実施経費
  • 外部専門家(社会保険労務士など)によるコンサルティング費用

補助金額

企業の事業規模によって変わります。

  助成率 上限
中小企業 1/2 100万円
中小企業以外 1/3 100万円

参照:中途採用等支援助成金(UIJターンコース)|厚生労働省

※上記のほか、助成対象経費として採用担当者の交通費も助成対象になる場合があります。

申請期間(期日)
採用活動・労働者の雇い入れなどを設定した計画期間が過ぎてから2か月以内に支給申請書を提出

助成を受けるためにクリアすべき条件

  1. 採用活動に係る計画書を事業所の所在地を管轄する労働局に提出し、労働局長の認定を受けていること
  2. 計画書に定めた計画期間内に採用パンフレットの作成など定められた採用活動を行っていること
  3. 「助成対象となるもの」の項目に該当する方を雇い入れること

介護事業所で使える助成金・補助金制度一覧

その他使える補助金を以下の記事で紹介しています。

各補助金と概要の一覧

制度名称制度の概要
業務改善助成金中小企業・小規模事業主の生産性向上を支援し、事業場内でもっとも低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図ることを目的とした助成金
働き方改革推進支援助成金生産性を向上させ、時間外労働の削減、年次有給休暇や特別休暇の促進に向けた環境整備に取り組む中小企業事業主を助成する
雇用調整助成金経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、雇用の維持を図るため休業手当に要した費用を助成する
キャリアアップ助成金派遣労働者含む有期雇用労働者や、短時間労働者の企業内でのキャリアアップ促進を目的とした助成金
両立支援等助成金職業生活と家庭生活が両立できる“職場環境づくり”を推進する目的とした助成金
人材開発支援助成金労働者の職業生活設計の全期間を通じて段階的かつ体系的な職業能力開発を促進することを目的とした助成金
トライアル雇用助成金職業経験の不足などから就職が困難な求職者などを3か月間程度試行雇用することにより、その適性や能力を見極め、期間の定めのない雇用への移行のきっかけとしてもらうことを目的とした助成金
産業雇用安定助成金(雇用維持支援コース)新型コロナウイルス感染症の影響により事業活動の一時的な縮小を余儀なくされた事業主が在籍型出向により労働者の雇用を維持する場合、出向元と出向先の双方の事業主に対して、その出向に要した賃金や経費の一部を助成する
労働移動支援助成金事業規模の縮小などにより離職を余儀なくされる労働者などに対する再就職支援を職業紹介事業者に委託したり、求職活動のための休暇の付与や再就職のための訓練を教育訓練施設などに委託して実施した事業主に対して助成
中途採用等支援助成金中途採用、UIJターンの採用拡大を図る事業主へ助成
人材確保等支援助成金雇用創出を図ることにより、人材の確保・定着を目的とした助成金
特定求職者雇用開発助成金高年齢者や障がい者などの就職困難者をハローワークなどの紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成
65歳超雇用推進助成金高年齢者が意欲と能力のある限り年齢に関わりなく働くことができる生涯現役社会を実現する支援をする助成金
介護ロボット導入活用支援事業補助金介護ロボットの使用による介護従事者の負担の軽減を図るとともに、介護ロボットの普及による働きやすい職場環境の整備を図り、介護従事者の確保に資することを目的とした助成金
ICT導入支援事業補助金介護事業所などにおける介護ソフト、タブレット端末などの導入支援を行うことにより、介護記録・情報共有・報酬請求などの業務の効率化を図り、介護従事者の負担軽減による雇用環境の改善、離職防止および定着促進に資することを目的とした助成金
IT導入補助金デジタル化により、業務効率・売上アップなどをサポートする目的の助成金
小規模事業者持続化補助金<一般型>小規模事業主および一定要件を満たす特定非営利活動法人が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更に対応するため、小規模事業主などが取り組む販路開拓などの取組の経費の一部を補助することにより、地域の雇用や産業を支える小規模事業主などの生産性向上と持続的発展を図ることを目的とした助成金
創業助成事業創業予定者または創業から間もない中小企業者に対して、創業期に必要な経費の一部を助成することで東京都における創業のモデルケースを創出し、新たな雇用を生み出すなど東京の産業活力の向上が目的となっている助成金
事業再構築補助金新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、需要や売上の回復が期待しにくいなかで、経済社会の変化に対応するために新しい分野の展開、業態転換、業種転換などによって規模の拡大、事業再構築を目指す中小企業などの挑戦を支援する目的の助成金
事業継承・新規開業支援補助金主に小規模事業主の事業継続や、新規開業によって地域の活性化や雇用機会の拡大が目的の助成金

【助成金制度で使われる主な用語の解説】

各助成金(補助金)の多くは、特定の概念を下記のとおり定義しています。
場合によっては下記に限らない場合もありますので、詳しくは各制度のページでご確認ください。

「中小企業」とは

以下のAまたはBの要件を満たす企業となります。

業種 A資本または出資額 B常時雇用する労働者
小売業(飲食店を含む) 5,000万円以下 50人以下
サービス業 5,000万円以下 100人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
その他の業種 3億円以下 300人以下

参照:中小企業・小規模企業者の定義|中小企業庁

「事業場」とは

労働基準法における考え方と同一です。同一の場所で、相関しかつ組織的な業務を行える場所のことを指します。

生産性の向上とは

助成金を申請する事業所において、生産性要件算定シートを用いて計算された生産性の伸び率が「生産性要件」を満たしている場合は助成額が割り増しされるなどの措置があります。

各助成金の項目で「生産性の向上が認められる場合」と記載がある場合、こちらの制度が適用になる可能性があります。

詳しくはこちらのページでご確認ください。

助成金・補助金制度を使って環境改善を行いましょう

介護現場の環境が改善されることは、職員のメリットだけではなく、ケアにより時間をかけることができるようになるといった利用者へのメリットにもなります。利用者への還元が増えれば、満足度に繋がり、施設運営にもよい影響をもたらすのではないでしょうか。

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