介護現場で活かす!高齢者虐待防止

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介護現場で活かす!高齢者虐待防止

年末年始を迎え、また年末の退職者も重なり、ケアの気づきの不足や夜勤者の教育について、経営者や管理職の皆さんからご相談をいただいています。

人材不足から夜勤回数なども増えると、メンタルヘルスの弊害になり、事故や苦情、虐待を起こす可能性も高くなります。

今回は「高齢者虐待防止」についてご紹介しますので、皆さんの業務の見直しにご活用をいただければ幸いです。


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高齢者虐待防止法とは?

高齢者虐待防止法では、広い意味での高齢者虐待を「高齢者が他者からの不適切な扱いにより権利利益を侵害される状態や生命、健康、生活が損なわれるような状態に置かれること」と捉えた上で、高齢者虐待防止法の対象を規定したものです。

高齢者虐待を起こさないためには、3つのライフが重要です。

  • 「生命」・・・人が生きること。
  • 「生活・暮らし」・・・自分の生き方を自分で決める。
  • 「自己実現」・・・1日1日の過ごし方を本人が決める。

この自己選択のある、尊厳を守られた生活をご家族などから人権侵害による虐待により、阻害されて、安心した生活を送れずにいるご高齢者がおられます。

そのために地域においては、介護サービスの介入が必要です。

高齢者虐待の種類

高齢者虐待といっても、様々な状況があります。ここでは虐待の主な種類を「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「経済的虐待」「介護・世話の放棄・放任」とします。

巡視の履行状況やナースコールの設置場所によっては介護の放棄(ネグレクト)に該当する場合があります。

アセスメントや状況に沿った巡視であるか、巡視にて確認すべきこと、ナースコールは利用者の手の届く場所にあるか、それぞれを確認し、高齢者虐待とならないよう注意してください。

巡視の際のポイン

利用者のアセスメントにより、適切な巡視時間・回数で行っていますか?

利用者一人ひとりのアセスメント・状況により、適切な時間および回数で巡視を行いましょう。

巡視が適切に行われていない場合や実施の旨を記録から読取れない場合には、高齢者虐待(介護・世話の放棄)とみなされることもありますので注意してください。

巡視は「利用者の安否確認」です。巡視は「利用者の安否確認」という意味で行いますので、居室を見て回る“巡回”では意味がありません。

<巡視で確認すべきポイント>

  • 顔色
  • 呼吸(吐息・胸の動き)
  • 体動(前回の巡視より変化があるか)
  • 室温(特に夏場)
  • 湿度(4040~60%60%)

※顔色、呼吸、体動など、巡視時に確認した内容については記録に残してください。

ナースコール

利用者の手の届く場所に設置してありますか、故障していませんか?

ナースコールは、利用者が寝ていても手が届く範囲に設置されているでしょうか。麻痺の有無なども考慮し、適切な場所に設置しましょう。清掃などでナースコールを一時的に移動させた場合は、元の場所に戻してあるかを確認してください。また、故障していたらすぐに業者に修理を依頼しましょう。

ナースコールが手の届かないところにある、故障していて使えないといった状態も高齢者虐待を疑われることがあります。今一度、施設内を点検してみましょう。

巡視が適切に行われていない、ナースコールが使えない状態にある場合は高齢者虐待(介護・世話の放棄)に該当してしまいます。

高齢者虐待は介護事業者としてあってはならないことと職員間で共通の認識とし、年間研修計画に定めた研修は必ず行ってください。

虐待がない職場作りとは

「風通しのよい職場」です

「風通しのよい」とは、風が吹き抜けること(吹き抜けているさま)とその具合を表す言葉でありますが、「風通しのよい職場環境」と、置き換えると、

  • 包み隠さず相談・報告ができる職場
  • 会社の案内・情報、事業所内での情報共有・意思の疎通と円滑に図ることができる職場

と考える事ができます。 健康的な事業運営の継続、健康的な職場環境の構築・継続に向けて取り組んでいきましょう。

虐待がない職場作りにも、原則は、見て見ぬふりをしない ・日頃から誠実に ・正直に包み隠さずです。

「報告・連絡・相談」をしっかり行いましょう

「報告・連絡・相談」は当たり前のことですが、なかなか適切にできないことでもあります。しかし組織の一員である以上、適切に行うことが求められますし、「報告・連絡・相談」は適切な事業運営の要でもあります。

また、言動が乱暴だったり、話しかけにくい雰囲気を出していると、他の職員は「報告・連絡・相談」を行いにくくなりますので、自身の言動にも気を付けましょう

「ハラスメント(セクハラなどを含む)」は風通しのよい職場環境の障害です

セクハラ・パワハラに代表されるハラスメント行為は、意外に身近な場所に潜んでいるもの。 第三者から見て明らかな場合もありますが、当人にはそのようなつもりがなくとも、受け取る側が不快感・苦痛を覚える場合もあります

気づきの共有、日頃より注意しあえる環境が望まれます。

適切な関係性で虐待の防止を

「人材不足だから辞められるのが怖くて注意ができない」「夜勤専門の職員の教育をどうしたらよいのか?」というご相談も経営者や管理職の方からいただいていますが、正しいことを指導できない関係性は、事故や苦情、虐待を放任することになります

夜勤専門の職員であっても日勤帯の時間で、ケアや声がけの確認をしないと虐待につながるケアや声がけを行っていても気づくことができません。「あなたのためだから・・・」という日頃の適切な指導や声がけが、誤った認識からの虐待を防ぐことができますので、参考にしてください。

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